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「社外の目を持つ社内の人」大村尚子が語る、ナイルと並走した8年間の大変化

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2021年に約50億円の資金調達を発表し、多角化経営で躍進を続けるナイル。最近ではメンバーから執行役員が複数名出るなど、事業とともに人も育ちつつあります。
そんなナイルの現在地に「数年前を思うと感慨深い」と言うのは、ナイルが急拡大する前から社外監査役として並走し、現在は社外取締役(常勤監査等委員)を務める大村尚子さんです。大村さんの目に映るナイルの姿は、この8年でどのように変わったのでしょうか。「社外の目を持つ社内の人」だからこそ見えたナイルの変遷を聞きました。

大村尚子(おおむら なおこ)
社外取締役(常勤監査等委員)・公認会計士
公認会計士として監査法人にて16年間勤務。ナイルの常勤社外監査役を経て、取締役(常勤監査等委員)に就任。他社で非常勤監査役を兼任。2020年春にはMBA(経営学修士)を取得。  

ナイルとともに8年。2015年から取締役に

――大村さんがナイルと関わるようになった経緯について教えてください。

監査法人で公認会計士として16年間勤務した後、40歳を節目にキャリアチェンジを考えて、ナイル(当時はヴォラーレ株式会社)の社外監査役に就任しました。それが2013年ですから、ナイルとともに歩んで早8年になります。
経営に関わるようになってからは、会計の知識だけでは不足していると感じる場面が増えたため、2017年からグロービス経営大学院に通学。昨年、MBA(経営学修士)を取得しました。

――現在は取締役を務められていますね。

会社法改正で、経営のガバナンスを強化する目的で「監査等委員会設置会社 」と呼ばれる機関設計が導入され、ナイルも監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行しました。そのタイミングで、私も社外監査役から「監査等委員である取締役」になりました。社外取締役だけど「常勤」という立場です。
監査役から肩書きが変わっても、代表取締役を含めた経営陣が適切に経営を行っているか、財務状態や内部統制は適切か、といったことを監査する役割は変わりません。ただ、取締役として取締役会での議決権を1票持つようになったことで、経営陣の一人としての意識はより高まりました。
また、ナイルの仕事の以外にも、他社での非常勤監査役を兼任しています。これは、社外取締役としてナイルに対して客観的な視点を持ち続けることにも役立っています。

――そもそも、監査とはどのように行うものなのでしょう。

会社の進むべき方向性を決定する経営会議をはじめ、各事業部の戦略会議、採用オファーの是非を議論する採用委員会などに顔を出して、さまざまな角度から情報を集め、意思決定の妥当性について検討します。
ほかには、重要なドキュメントを閲覧したり、役員との個別面談を実施したりしていますね。監査役によってやり方は違うかもしれませんが、経営陣が法令を遵守し正しい経営を行っているかをチェックすることは同じです。

――監査業務のほかにも、業務外での部活動にも参加されていますよね。

ナイルではゴルフ部、料理部、非公認英語部の部活動に参加していますが、メンバーの皆さんと業務以外で接する機会も大切な情報収集の場ですね。フランクに話ができる下地を作っておくことで、ふとしたときに相談してもらえる関係性につながりやすいと感じています。

事業と組織が成長し、未来に向けた基盤が整った

――これまで、監査役として経営陣に指摘しなければならないシーンもあったのではないかと思います。入社後、どのように信頼関係を築いていったのですか。

社外監査役に就任してすぐに経営合宿があり、インビテーションカードをもらって私も参加したんです。昼は未来についての真面目な話をし、夜はお酒を飲みながらぶっちゃけ話もして、お互いの人柄を知りました。言いたいことを言い合える関係のベースは、あのときに形成された気がしますね。
あのときのインビテーションカードは、今も会社のデスクにしまってあります。

――当時の経営陣の印象はどうでしたか。

初めて会ったとき、代表は27歳でした。若いのにしっかりしているなぁと思いましたね。今振り返れば、まだ当時は経営者としては粗削りだったんだとは思いますが。
取締役の皆さんは、今では年齢的にもすっかり大人になりましたが、理想を追い求める純粋な少年っぽさは変わらないですし、そこがナイルの役員陣の魅力でもあると思います。

結婚して親になり、ライフステージが変わっても働き続けられるしくみの必要性を自分事として捉えられる経営メンバーも増えたため、人事制度にもそうした変化が反映されるようになりましたね。これからも、結婚や育児、介護をはじめ、ナイルで働く皆さんのライフステージの変化に合わせて、安心して働き続けながらも、新しい挑戦ができる環境が整っていくのではないかと思います。

<参考記事>
産休前よりも受注率UP!その理由は?―第一線に復帰したトップセールスの働き方
マネージャー業と育児は通じる!? 地方転職を決めたママさんエンジニアのキャリア

――最近では、経営に関わる人材の層も厚くなってきました。

数年前までは「マネージャーになる人材が少ない」とよく話していたので、2021年には新たに5名が執行役員に就任したことは感慨深いですね。事業と組織が成長したことで、外部から優秀な人材を採用できるようになったのも大きな変化のひとつです。
役員の顔ぶれも新卒からの叩き上げとキャリア採用組が混ざっていて、それぞれの立場から積極的に意見を発信しているのもナイルならではの良さではないでしょうか。

――早くから組織整備に取り組んできたことが、実を結びつつある部分もあるのでしょうか。

そうですね。経営会議でも、以前から組織や人に関する議論に多くの時間を費やしています。ナイルは組織整備に本当に注力しているね、と話している社外役員の方もいて、対外的も評価されていると感じました。

実際、ミッションや給与条件が妥当なのかどうか、経営・現場・人事それぞれの観点からフィードバックする採用委員会や、人事評価の際に役員陣が全社員の評価に目を通して決定する取り組みはとても長く続いています。360°フィードバックも定着しましたね。

ちなみに、360°フィードバックは役員間でもやっているんですよ。各自がほかの役員・社員からもらったコメントを持ち寄って、オフラインで集まります。そこでさらに口頭でフィードバックし合って、最後に「私はこう変わります!」と宣言をするんです。その後はわだかまりなく、みんなで楽しく飲む。そこまでが役員間におけるフィードバックの会としてワンセットです。

<参考記事>
【ナイルの組織】人事評価制度と給与の考え方を完全公開

――役員全員、分け隔てなく意見を言い合うのですね。

せっかくお互いを良くするためにある場ですから、代表にもどんどん意見を言いますし、私にも遠慮のないコメントが来ます。私には上司もいませんし、客観的な意見をもらえる機会が少ないので、とてもありがたいですね。
もちろん言い方には気を遣う必要がありますが、事業家集団としてより高い目標を実現するために、大人同士のフィードバックができる組織であることはとても大切な要素だと思っています。

――大村さんが関わるようになった8年のあいだに、ナイルは組織だけでなく事業も大きく変化しましたね。

直近では、2018年1月にローンチした「おトクにマイカー 定額カルモくん」が急成長したことを背景に、総額50億円超の資金調達をしました。このことは、会社にとっても、経営陣にとっても、経験値が大きく上がる出来事だったと思います。
というのも、資金は集めるのもたいへんですが、集めた後に使うのもまたたいへんなんです。何に対して、何のためにいくら使うのか、スピード感をもって決めていかなくてはなりません。
同時に、投資家から求められることの水準も高くなりました。資金調達後は、規模での成長と同時に質も担保しなければならず、経営的にはなかなか難易度の高い状態が続いていると思います。

大胆かつクレバーに、新たなフェーズを楽しもう

――お話を伺っていると、だいぶ組織として完成されてきたように感じられますが…。

ナイルのミッションは「幸せを、後世に」。このミッションを実現するには、まだまだやることがたくさんあります。経営にゴールはないですし、これから入社する方にお任せするポジションもどんどん増えていくと思いますよ。

<参考記事>
事業への本気が集う場所「ナイル」。未来を見据えてミッション/ビジョンを刷新

――制度面でも、まだできることがありそうですね。

ダイバーシティ&インクルージョンにはまだ取り組める余地があると思います。これまでも、出産や育児などでライフステージが変わった方でも働きやすいしくみづくりは推進してきましたが、女性のより積極的な登用や、障がい者雇用など、さまざまな方が安心して働ける環境づくりを進めていきたいですね。

――大村さんご自身が、これからやっていきたいことはありますか。

これまで、CSR(企業の社会的責任)は上場企業の一部が取り組むものという風潮がありましたが、今ではあらゆる企業にとって外せないテーマになりつつあります。ナイルでも、モビリティ事業を行う企業としての社会的責任を果たすべく、毎月、1都道府県に寄付することで事故防止のための活動に貢献する「ナイル47PROJECT(ヨンナナプロジェクト)」をスタートさせました。

今後はCSRを一層発展させて、ESGを意識した経営へとシフトしていく必要があります。ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(管理体制)の3つの観点のこと。持続的な社会を実現する上で、企業の長期的成長に重要な観点として近年注目されています。

これからは、投資家も人材も、こうした点に対するポリシーや取り組みの姿勢を見て企業を選ぶようになるでしょう。ESGは続けることが大切なので、事業と結び付けて着実に進めていけるものに取り組んでもらいたいですね。

――新しいフェーズに入ったナイルの今後が、さらに楽しみになりました!

各事業部が新しいことを計画していて、さらに成長していく予感がしています。いつジョインしていただいても、きっと変化を楽しんでいただけると思いますよ。

一方で、変化の時期は問題がつきものです。これから入社する方には、問題が起きたときの対応力を持っていてほしいですね。起きてしまった問題をいつまでも嘆くのではなく、さっと思考を切り替えて次のステップに進める力があるといいでしょう。

もうひとつ、目標達成までの最短距離を測る力も大切です。やみくもに努力するのもいいですが、人生は短く、社会は猛烈なスピードで動いています。できるだけ早く目的地に到着するための戦略を練るクレバーさを持って、いっしょに変化を楽しんでいきましょう!