NYLE ARROWS

検索
採用サイト

新卒入社から執行役員に駆け上がった2人に聞く、ナイルでのキャリアアップの秘訣

2022年、組織の受け入れ体制が整ったことから、3年ぶりとなる新卒採用の再開を決めたナイル。そんなナイルの組織づくり、カルチャーづくりをリードし続けてきたのが、スタートアップ期の新卒として入社し、2021年に執行役員に就任した岸穂太佳と針替健太です。

互いのキャリアアップの足跡を振り返り、「目の前のやるべきことに、真摯に向き合ってきただけ」と口をそろえる2人が現場の一員として見てきたナイルのこれまでや、社内でキャリアアップしてきた背景、執行役員として見据える今後のナイルについて聞きました。

<新卒採用再開についての記事>
これからのカルチャーを作る。ナイルが3年ぶりに新卒採用を復活させる理由

岸穂太佳(きし ほだか)
執行役員
マーケティングDX事業本部 デジタルマーケティング事業部 事業責任者
1989年生まれ。2012年に学生インターンとして入社し、2014年に新卒入社。デジタルマーケティング事業部のWebコンサルタントを経てセールスに異動し、200社以上の受注実績をあげる。マーケティングと営業の責任者(事業CSO)を経て、2021年10月に執行役員に就任。現在はデジタルマーケティング事業部の事業責任者として組織を率いる。

針替健太(はりがえ けんた)
執行役員
マーケティングDX事業本部 メディアテクノロジー事業部
メディア事業 ゼネラルマネージャー
1990年生まれ。2013年、ナイル株式会社に新卒入社。アプリ紹介メディア「Appliv」に立ち上げから携わり、主にオペレーション業務やマーケティングを担当。その後、2018年に責任者に。現在はメディアテクノロジー事業部のゼネラルマネージャーとして、メディアのグロースを担当。共著書に「Googleオプティマイズによるウェブテストの教科書」(マイナビ出版)がある。

インターンで入社して10年、共に執行役員へ昇進

――お2人とも、インターンからキャリアをスタートしているんですよね。入社時期は同じくらいですか。

針替僕は2012年の2月入社なので、岸さんより1ヵ月くらい先輩ですね。とはいえ、入社当初は序列も何もなくて、インターンも社員と同じように働いていましたから、あまり意識したことはないですけど。

最初は担当していた業務も同じだったんですよ。入社してしばらくは、針替くんにSEOの基礎知識的なことをいろいろと教えてもらいました。

針替始めはデジタルマーケティング事業部に所属して、SEOに関するリサーチをしたり、要件書を作成したりしていました。それから数ヵ月して、アプリレビューサイト「Appliv(アプリヴ)」の事業立ち上げに際して声が掛かり、そちらに携わることになったんです。

――「Appliv」の立ち上げから関わっていたんですね。

針替そうですね。運営メンバーとしては僕を含めて3人で立ち上げて、何とか軌道に乗った後はSEO、広告運用、Web解析などを担当しました。

Applivの立ち上げ当初は、Google Analyticsをさわった経験のある人がほとんどいなかったので、独学で習得してWeb解析もしていましたね。2013年頃からは、オペレーション構築やマーケティングにも関わっています。

その後、今は自動車産業DX事業部のマーケティングユニットでマネージャーをしている福田(士朗)さんと2人で事業を担当することになり、福田さんが売上全般の指標、僕がユーザーサイドの指標を担当する形で「Appliv」と「Appliv TOPICS」の売上と収益の拡大に注力してきました。
2021年に執行役員になるまで、自分がいる場所は変わらず、挑戦している領域が広がっていった感じですね。

<自動車産業DX事業部・福田が登場した記事>
異動によって新しい世界に踏み出し、成果に結び付ける先輩「フミダス」の今

<針替が登場したAppliv TOPICSについての記事>
1,000万ユーザーのその先へ、Appliv事業のこれから――事業責任者×編集者対談

針替 健太

――一方、岸さんは入社以来デジタルマーケティング事業部一筋でここまで来ましたね。

インターンで入社したときは、マーケティングの現場で働きたいと思っていたんですよ。むしろ、営業にだけは絶対になりたくないと思っていたので、卒業して正社員になってからも契約後の施策を担当するWebコンサルタントをしていました。

ただ、社内のロールプレイング大会で2位に入ったのをきっかけに、上司から営業への異動を打診されて、そこからは結局営業をやっていました。紆余曲折ありつつ、2018年からはマネージャーを務めるようになり、一プレイヤーを脱してチームの成果を上げることに注力してきました。

――これまでもナイルのかだんに何度か登場されていますが、そのたびに肩書が変わっていますね(笑)。

デジタルマーケティング事業部の営業領域だけを見ていたセールスマネージャーから、営業とマーケティング部隊の両方をコントロールして事業部全体の受注最大化を目指す事業CSOになり、執行役員就任に伴いデジタルマーケティング事業部全体を管轄する事業責任者になりました(笑)。

事業責任者としては、リソースの配分を含めて、事業部全体が健康的に働ける環境を作ることが最大の使命だと考えています。これまで代表がやってくれていたことをしっかり継承していくとともに、代表が成し遂げられなかった目標の達成を目指していきたいですね。

<岸がこれまでに登場した記事>
・セールスマネージャー期
失敗から学び、営業アレルギーを克服。アカウントマネージャーのリベンジ秘話
・事業CSO期
学生インターンから執行役員へ。叩き上げの事業CSOがリードする成長率30%超の裏側

事業の成長と連動して組織は安定感を増した

――お2人が入社した10年前から、ナイルはドラスティックに変化したと思います。振り返ってみてどうですか。

針替だいぶ働きやすい環境が整ったと感じます。個人的には3年前に結婚して子供が生まれたのですが、10年前の組織では考えられなかったと思います…。

デジタル化が進んで業務が効率化し、かなり余裕をもって働けるようになりましたよね。入社当時は、創業期ならではの高揚感があって、盛り上がって話をしているうちに時間が経っていることも多かったんですよ。今思えば、労働時間が長いわりに生産性は低かったんだろうなと…。
組織が成長して落ち着きを増すのと、社会的な働き方改革推進の流れがちょうど重なり合うような形で、自然と働きやすい環境づくりが進んでいったという印象です。

岸 穂太佳

――事業の変化についてはどうでしょう。

デジタルマーケティング事業には、この10年で何度か大きな曲がり角がありました。
時には大きな方向転換で驚くこともありましたが、経営陣の判断が適切だったからこそ、加速度的な成長が実現できたわけで、時流を読んで良いタイミングで変化してきていると思います。

針替メディアテクノロジー事業部は、成功した事業もあれば失敗した事業もあり、大小さまざまなトライ&エラーを重ねてきました。その一部が、「Appliv」とそこから派生したメディア「Appliv TOPICS」の成長として結実しています。

事業部全体で見ると、広告運用におけるアドフラウド(広告不正)に対して独自の対策を行い、運用効果を最大化させる「ピタッとROAS」の立ち上げが大きかったですね。自社の利益のために、メディア運営で広告収益を伸ばすことだけを追求するのではなく、広告主やユーザーへ価値を提供するという考えが強くなったと思います。

「やるべきこと」をクリアし続けて今がある

――会社や事業が変化する中、お2人は執行役員までステップアップしました。これまで業務に携わる中で、意識していたことはありますか。

僕の年代は特に新卒採用者数が多かったので、お互いをライバルとは思わないまでも、人の成功を励みに自分を鼓舞する風土がありました。でも、僕は目の前にある自分の課題で精いっぱいで、周囲と自分を比較する余裕がなくて…。

ただ、会社が与えてくれたミッションには、絶対に「No」を言わずに取り組むこと、取り組んだら必ずクリアすること、日々それだけを考えていました。
結果的には、そうやって地道にトライし続けてきた姿勢が会社からの評価につながって、今があると思います。

針替どんな局面でも、期待に応えて「今、やるべきこと」をやる。僕もそれに尽きますね。
元々、僕はどちらかといえば一匹狼で、一人で仕事をするのが好きなタイプ。なので、マネージャー業務は正直言って向いてないと思っていたし、最初にチームを任されたときはかなり戸惑いました。それでも、期待に応えようと思って必死に取り組んだからこそ、道が拓けたんだろうなと思っています。

――お2人の話を聞いていると、上長からかけられる期待やフィードバックをまず受け入れる素直さと、ひたむきに業務に取り組む愚直さが、今につながっているんだなと思います。

トライしてすぐ結果が出なくても、諦めず、腐らず下積みを続けていると、いつか芽が出るというのも経験から感じるところですね。
特に、大きな失敗をどう乗り越えるかで、その後の未来は大きく変わってきます。失敗は大きな転機になる可能性を秘めているので、腐らないことが大切ではないでしょうか。

実際、マネジメントする側に立ってみると、打たれ弱さを感じる人にはチャンスを与えにくいんですよ。チャンスは、その人の心の持ちようによって飛躍のきっかけにも、挫折の原因にもなる重いもの。「失敗から這い上がれる人かどうか」を見て成長機会を提供することが大切だと思っています。

――ありがとうございました。最後に、執行役員として今後取り組んでいきたいことを教えてください。

執行役員になったことで、僕のキャリアは大きく動きました。だからといって、目先のやるべきことが大きく変わるわけではないのですが、メンバーの見る目や期待値は変わって当然なので、それに応える働きをしたいと思っています。

事業の面では、管掌するデジタルマーケティング事業部の労働集約的な側面を改善して、みんなが健康的に働きながら成果を出せる環境を作ることが喫緊の課題。この10年で変わっていないからこその利点と、変わっていないことによる弊害をしっかり整理して、良い方向に前進していく事業部の姿を後輩たちに見せていくつもりです。

針替僕のこれまでの仕事は社内で完結するものが多かったので、執行役員として「ナイルの針替」の看板を背負うことに背筋が伸びる思いでいます。

とはいえ、個人としても事業としても、トライ&エラーを繰り返しながら成長していくスタイルはおそらく変わらないと思います。10年前に比べると飛躍的に人数が増えて、組織体制は強化されていますから、今後はトライ&エラーの回数と精度を上げて、守りながら攻める姿勢から、より“攻め”を重視した姿勢に転換していきたいですね。

会社が成長して社員数が増えると、多様性が増して刺激が増える反面、これまで築いてきたナイルの良さ、ナイルの文化が薄れてしまう懸念もあります。

人のミスにつけこんだり、隙を見て蹴落としてでものし上がろうとしたりするタイプの人がいなかったから、僕たちは安心して失敗することができた。失敗を成功につなげられる、心理的安全性の高い組織風土はこれからも大切にして、新しく入社する人たちが健全に成長できる組織でありたいです。

――お2人は入社から10年で執行役員という立場になりましたが、組織の体制がより整えられている今は、今後入社する新卒メンバーが早い段階で執行役員のような要職に就くことも出てくるでしょうね。

針替そうですね、大いにあると思います。僕たちが入社した10年前と比べて、教育や評価、マネジメントといったメンバーの成長を支える体制はかなり整ってきていますし、事業の数が増えて規模も大きくなっているので、格段にチャレンジする機会は増えていますから。

執行役員といった役職にはまだピンときていなくても、同年代の中でも圧倒的に成長したいという意欲のある人に、ぜひ入社してもらいたいですね。いくらでも挑戦する打席は用意します。

ポテンシャル採用(新卒採用)でナイルに入社しませんか?

※本記事は2022年3月18日に公開しており、記載情報は現在と異なる場合がございます。