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勘違いした大人になりたくない。有名ギャル雑誌の元編集長がナイルを選び、新たに手に入れたものは?

女性ファッション誌「Popteen」「Happie nuts」、Webメディア「MERY」で編集長を務めてきた森がナイルにジョインしたのは、2022年のこと。

過去の成功体験があればあるほど、自分も周りもそれに甘んじて「それっぽいおじさん」になりかねない――40代半ばを目前に感じた危機感から、転職を考えるようになったといいます。

実績とスキルを見込んださまざまな企業からオファーがある中、「これまでの自分で勝負できること」が最も少ないナイルを選んだと語る彼が、ナイルに入社して学んできたことについて聞きました。

森茂穗(もり しげほ)
メディア&ソリューション事業部 リテールカテゴリ マネージャー
早稲田大学卒。雑誌「Happie nuts」「Popteen」、Webメディア「MERY」で編集長を経験後、2022年2月にナイルへ転職。美容メディア「LASELA」立ち上げに参画。現在「Appliv TOPICS」「かんたん宅食ガイド ラクタさん」といったリテールカテゴリのメディアのマネージャーとして奮闘中。

「ものを生み出す人」として、新しく居続けることの重要性を感じていた

──改めて、これまでのキャリアについて教えてください。

映画情報誌の編集者としてキャリアをスタートし、女性ファッション誌で編集者としてのスキルを磨きました。その後、女性ファッション誌「Happie nuts」で4年、「Popteen」で3年編集長を務め、その後、女性向けWebメディア「MERY」を経て今に至ります。

──雑誌を手掛けていた頃はギャルの全盛期でしたし、雑誌業界ではかなりの影響力があったのではないでしょうか。

雑誌業界に限って言えば、自分はそれなりに目立つ存在だったと思いますが、周りからちやほやしてもらえるような環境にずっと身を置いていると、自分がどんどん古くなっていく気がしたんです。

そもそも、40代くらいになると、過去の成功体験が邪魔をして新しい知見を受け入れにくくなるじゃないですか。
良さそうなアイデアを聞いても「それで、俺より成果を出せるのか?」って思ってしまうし、周りも教えを請うスタンスでくるから、自分がずれ始めていることに気づきにくいんですよね。

──確かに、そういうことはあるかもしれませんね…。

結果として、現場の感覚にそぐわない発言をするようになったり、何かやってみてもそんなにインパクトを残せなかったりするんです。

若い頃に憧れていた人たちが、年齢を重ねるにつれて「何か偉そうだけど、それっぽいことを言っているだけの人」になって行くのを見て、寂しいなって思っていたんですよ。

だから、知っていることではなく「知らないこと」を自分の最前線に置いて、少しずつでも成長し続けていたいって気持ちは以前から持っていました。

──そのため、前職の「MERY」でWeb業界に飛び込んだんですね。そこで成長の手応えはありましたか?

MERYにはメディアの編集長として入り、オリジナル記事の責任者をしていました。
芸能人を起用したコンテンツなどを手掛けましたが、自分もメディアも、成長している実感は薄かったです。

雑誌は企画ひとつで注目度が大きく変わりますが、Webは人気の芸能人が出た記事でPVが増えたとしても、全体への波及効果は少ないんですよね。
今思えば、ブランディング的な意味でのコンテンツの価値はあったのかもしれませんが、当時はWebの知識があまりなかったこともあって、コンテンツのインパクトの薄さにがっかりすることもありました。
ある意味、Web業界の洗礼を受けました。

──そうなんですね。そこからまた転職を考えたきっかけはどんなことだったんですか?

その後、MERYのイベント運営やECサイト運営などに携わったのですが、ECサイトを成長させるための施策を模索しているときに、コンテンツSEOを知ったんです。

そこでSEOの重要性を感じて、興味を持ち始めたときに、ちょうどナイルからスカウトをもらったのがきっかけですね。

──ナイルに入社を決めた理由を教えてください。

転職にあたって、斜陽産業ではあっても紙媒体の編集長は自分に合った仕事で、今後も何らかの形で関わりたいと思っていました。
でも、先々を考えるとWebをメインにした仕事がしたくて。

それで、Webの仕事をメインにしながら副業で編集長の仕事もできて、過去の成功だけに頼らず新しい挑戦ができそうなナイルに興味を持ちました。

僕の経歴を意識しすぎず、フラットに接してくれたのもうれしかったですね。
また、高橋さん(代表取締役・高橋飛翔)のカリスマ性や推進力にも惹かれるものがありました。
働くことは、自分の人生の一部を会社に預けることなので、ついていきたいと思えるリーダーであることは大切な要素だと思います。

過去の栄光が通用しない世界で、「すみません、教えてください」からスタート

──ナイルに入社してすぐ、新規メディアの立ち上げに参画されたんですよね。

そうですね。最初に関わったのが、美容メディア「LASELA」の立ち上げです。
世の中にたくさんあるメディアの中から勝ち筋を見つけることから始めて、立ち上げ後はナイルにあるSEOの知見を活かし、記事をたくさん制作していきました。

──SEOの知見は、ナイルに入社してから身につけたのですか?

そうですね、実地の中で身につけていった感じです。
「Appliv TOPICS」「かんたん宅食ガイド ラクタさん」など、既存のメディアに属する編集者同士の横のつながりも深かったので、皆さんにとても助けられました。

最初の頃なんて、会話の枕詞のほとんどが「何も知らなくて申し訳ないんですが…」だったくらいです(笑)。

──関わっているメディアは異なっていても、編集者同士のつながりがあるのは心強いですよね。

SEOの最新情報やノウハウを持ち寄る「SEO研究所」という取り組みもあって、困ったときは今もよくお世話になっています。

煮詰まったときに「このキーワードでこういった上位表示仮説のもと記事を書いてみたんですけど、全然上位表示されなくて」みたいな感じでアドバイスを求めると、百戦錬磨のWeb編集者からポンポンとアドバイスがもらえるありがたい場所ですね。

ただ、最近はSEOで勝てるテクニックがひとつではなくなってきて、記事制作能力と同じくらい、読み手の意図や期待を理解する力が重要だと感じるようになりました。

テクニカルなところは引き続きみんなで高め合いつつも、ロジックだけに依存せず、記事の作り方を変えていく必要があると思っています。

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──今年からは、「Appliv TOPICS」「かんたん宅食ガイド ラクタさん」などの複数メディアを束ねるマネージャーに就任されましたね。

雑誌の編集長時代もマネジメントする立場ではありましたが、コンテンツベースのマネジメントと、会社による売上オーダーを強く意識したマネジメントには歴然とした違いがありますね。
この立場になって初めて、「コンテンツ投資」という言葉の意味を真に理解してリソース配分を考えられている気がします。

例えば、1,000万円の売上目標に対して、編集長時代やナイルで現場にいたときは「何としてもここで達成して、ちょっと無理をしてでも200万円、300万円と積み上げたい」と考えていたんです。
ただ、マネージャーになってからは、「新たに1,500万円を生み出せそうな領域があるなら、たとえここが800万円に落ちても思い切って投資しよう」と、全体で最適化する判断が下せるようになりました。

現状維持からは何も生まれない。ここからは壊して、作っていくフェーズ

──森さんのように、紙メディアからWebメディアへの転向など、キャリアを大きく転換しようと考えている編集者も多くいますよね。

紙メディアへの情熱を捨てきれず、キャリアの選択に悩んでいる人は多いですね。
ただ、私個人としては、より成長していきたいのであれば、思い切ってWebに挑むことをおすすめします。

今はWebメディアも過渡期にあって、ユーザーが真に求めるコンテンツを作ること、ユーザーが課題を解決できる内容にすることがこれまで以上に強く求められるようになりつつあります。
紙の編集者として培った経験は、これからのWebメディアで単なる「コンテンツ制作屋」で終わらないための重要なスキルになると思いますよ。

一度Webにチャレンジしてみて、それでも出版業界に戻りたいと思ったら、きっといつでも戻れるはず。
紙メディアに固執して立ち止まるよりは、早いうちにWebでビジネス感覚を養っておいたほうが、豊かな40代、50代のキャリアにつながっていくのではないかと思います。

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──今の仕事にもやもや感がある人ほど、挑戦しがいのあるタイミングかもしれませんね。

最近、代表もよく「現状維持は死」だと言っていますけど、私も同感です。
10年やってある程度ポジションを確立した既存のメディアも、より良くするために一度壊して、再構築しているフェーズ。

Webメディアの在り方も、ナイルのメディアも変化する時期だからこそ、自分の現状を変えて思い切りビジネスで成果を出したい、成長したいという強い思いがある人は、ぜひナイルに入社してほしいです。

意欲のある人には積極的に仕事を任せていく社風もあるので、ぜひ今のもやもやをナイルで発散してください!

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