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関わるすべての人が「Win」になるプロダクトを作りたい!広告事業責任者の挑戦

転職を決める理由は人それぞれですが、働くことを楽しみ、組織の成長に直結する事業を生み出していくには、組織が掲げる使命や、目指すべき姿を言語化した「ミッション」「ビジョン」に共感できることがとても重要なポイントです。

アドテクノロジー事業部 事業部長代理の石井久規は、ナイルが掲げるミッションとビジョンに共感し、入社を決めた一人。売上ありきではなく顧客ありきで、筋の通ったプロダクトづくりに関われることを心から楽しみ、本気で事業創出に取り組んでいます。
入社の経緯から現在の業務、そして今後の展望まで、石井に話を聞きました。

【プロフィール】
メディアテクノロジー事業本部 アドテクノロジー事業部 事業部長代理
石井 久規(いしい ひさのり)
新卒で金融業界の営業を3年経験。2009年に老舗ASPに転職し、既存顧客グロースや業務効率化の経験を経て、マネージャーへ。2014年に入社した巨大ITベンチャーのグループ企業では、営業・運用を担当。企業上場後は、ASP事業の責任者に就く。2021年にナイルに入社し、アドテクノロジー事業部の責任者を務める。

ナイルのミッション、ビジョンに強く惹かれて入社を決意

――石井さんは2021年にナイルに入社されたんですよね。

そうです。ちょうど事業責任者のポジションで転職先を探しており、転職エージェントに紹介してもらいました。正直なところ、当時はナイルのことを「Appliv」をやっているメディア会社だと思っていて、SEOに強いことも、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)をやっていることもまったく知らなかったんですよ。組織の規模が200名であることすら、選考が進む中でようやく知りました。

――ナイルのどこに一番魅力を感じましたか?

何よりもミッション、ビジョンにめちゃくちゃ共感しました。

前職で感じていたのが、「売上の数字は、顧客満足を達成した対価として積み上がっていくものなんじゃないか
」ということ
だったんですよ。まずは、お客様の期待に応えるプロダクトやサービスを作る。お客様にとって意味があるものからこそ使ってもらえ、その結果として売上が上がる。そういう筋の通ったプロダクトを作りたいとずっと進言していたのですが、会社の事情もあって、なかなか実現するのが難しかったんです…。

だから、ナイルのミッションを聞いたとき、自分と同じ考え方だと思ったんです。

――ナイルは数字ありきではなく、顧客への価値提供ありきだと。

派手さはないけど、取り扱うプロダクト一つひとつにストーリーがあって、事業展開の筋が通っていると感じました。どのプロダクトにも共通して、ブレない軸が根幹にある。それまで感じていたモヤモヤがパッと晴れたような気がして、ナイル1本に絞りました。

0→1の営業の後、1→10の営業を経験して考え方が変わった

――石井さんのように、ミッションやビジョンに共感してもらえるのはうれしいですね!それでは、ナイル以前のお仕事について、もう少し詳しく伺ってもいいですか。

新卒で入社したのは、先物取引の会社です。ここで、朝から晩までずっと営業電話をかけ続けるような、ゴリゴリの営業を3年やりました。その後、IT系を対象に転職活動をして、ASP業界に入っています。

先物取引の会社は、0→1の営業で、勢いがほとんど。一方のASP業界は、新規もやるけど既存をグロースさせることのウェイトも大きくて、勢いだけではお客様に見透かされてしまう世界でした。論理的な思考にもとづいて考えることの重要性をここで初めて学んだことで、営業に対する考え方が完全に変わりましたね。
具体的には、なぜ、お客様は広告を出稿するのかを考えて、価値を提供できるよう心掛けました。

――それから前職に転職したと。

はい。今から7年前ですね。前職の会社からは、以前から「うちに来ないか」と話をしていただいていたんですよ。とはいえ、前々職で担当していた業務改善のプロジェクトをやり遂げたくて何度かお断りしていたのですが、2年くらいずっと声をかけ続けてくださったので、思い切って転職しました。

入社して感じたのは、組織がギスギスしているな、ということ。みんな自分の数字だけ見ていて、人と人、部署と部署の風通しが悪くて。営業で入って新規案件を受注しても、運用の人がなかなか対応してくれないなんてことが日常的にあるわけです。

――それは大変そうですね…。

私はその時点で子供が3人いて、守るべき家族があったものですから、嫌だからといってすぐ辞めるわけにはいかないし、ここで何とかするしかない。そのためには、自分と同じような思いをする人が、二度と出ない組織にしようと思いました。
「朝起きたとき、誰もが希望を持って出社できる会社にしたい」と思いながら仕事と向き合っているうちに3年経ち、責任者に昇格。組織全体を見ながら、ノーインセンティブ広告や媒体の商品ラインナップ増強など、時代の潮流や、顧客ニーズに即したサービスを作って、ASPのサービスグロースに力を尽くしました。

関係者みんなが「Win」になれる、ブレない事業を作りたい

――ナイル入社後のお仕事について教えてください。

ナイルでは、2つの事業づくりに取り組んでいます。

1つは、継続率・ROASの高いアプリユーザー獲得を実現する「ピタッとROAS」。ユーザー獲得の広告運用で問題になっているアドフラウド(広告詐欺)によるリスクやコストを抑えて、ROASの高いユーザーを獲得できるよう独自の対策を行い、運用効果を最大化させるものです。

広告運用におけるアドフラウド問題は深刻で、2025年までに被害総額が5兆円以上に増加すると想定されています。そのため、ナイルでは独自の対策を複数講じてきました。
入社して最初に手掛けたのは、こうした対策をまとめ、普遍的なルールとして整備することでした。入社後、アドフラウドの対策に日本で一番真剣に取り組んでいるのがナイルだと思いましたし、今でもそう思っています。

もう1つは、新規広告プロダクト開発で、アドフラウド対策はしっかりとやりつつ、広告主・掲載媒体の双方にメリットのあるサービスを実現しようと取り組んでいます。

――入社して、ナイルの組織についてはどんな印象を持ちましたか。

「とりあえずやってみよう」ではなく、顧客のメリットと事業としての可能性を考えて「やる、やらない」のジャッジをするスタイルでありながら、スピード感があるなと。判断までのサイクルが速いし、やると決めてからも速い。このことは、事業を作るうえでのやりがいでもあると思っています。

一方で、自分が所属しているアドテクノロジー事業部は、立ち上げたばかりのチームということもあってか、隣の人がどんな仕事をしているか知らなくて、ひとつの目標を追いかけるための共通認識に乏しい印象も受けました。
組織は「一蓮托生、少数精鋭、全員が主役」が私の持論。個人を役割で分けたチームごとに、情報共有の場を作ったほか、トップの考えをより浸透させるための資料を作り、各人のリテラシーにあわせて説明することで団結を促しました。

――事業やプロダクトがめざす世界を実現するために、メンバーと接するときに心掛けていることがあれば教えてください。

「馴れ合いのない優しさ、攻め心のない厳しさ」を常に意識しています。ナイルには賞賛する文化はあっても叱る文化はなかったので、指摘すべきところは1on1で指摘して、同じ失敗を繰り返さないよう考えてもらう機会を作っています。
事業部の中にいろいろなスキルや能力も持った人がいて、どんな事業をやっていくにしても必ずアサインできるメンバーがいるので、うまく強みを引き出していきたいですね。

――ありがとうございました。最後に、今後の展望について聞かせてください。

ナイルのミッションに沿った、ブレない事業をつくりたいですね。ナイルだけじゃなくて、関係者みんなが「Win」になるようなプロダクトを作っていきたいと思っています。

※本記事は2021年8月10日に公開しており、記載情報は現在と異なる場合がございます。