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悩めるひとりマーケターに贈る書籍が完成!孤独でも成果を出すための仕事術

2018年に中途入社後、SEOコンサルタントを経験し、現在はデジタルマーケティング(DGM)事業部のマーケティングチームで、外部パートナーを含めて約10名のメンバーを率いる大澤心咲。
しかし、マーケティングチームの立ち上げ当初、メンバーは彼女ただ一人。そこで約1年に渡って試行錯誤しながら、DGM事業部の今あるインバウンドマーケティングの礎を築きました。

そんな“ひとりマーケター”時代の経験を踏まえて執筆した書籍「ひとりマーケター 成果を出す仕事術」が完成!本書執筆の舞台裏について、大澤に話を聞きました。

「ひとりマーケター 成果を出す仕事術」の商品ページはこちら

大澤心咲(おおさわ みさき)
デジタルマーケティング事業部 マーケター

新卒でアクセンチュア株式会社に入社後、2018年にナイル株式会社へ中途入社。Webコンサルタントとして顧客ウェブサイトの成長を支援。2020年4月からはデジタルマーケティング事業部の新規顧客獲得の専任担当となり、新規受注額の増加に貢献。現在はマネージャーとして勤務。

辛かった“ひとりマーケター”時代の苦悩を書籍化

――2022年はデジタルマーケティング事業部のメンバーが著書を発表することが多いですが、3冊目は大澤さんの著書となりました。“ひとりマーケター”に向けたマーケティング本ということで、タイトルから興味をそそられますね。

ありがとうございます!
ベンチャー企業ではマーケティング担当者が一人しかいないのはよくある話ですが、これはベンチャー企業だけに限った話ではないと思うんです。大企業でも事業部やサービスごとに担当者が一人というのはよくあることなんですよね。
この本は、そういった“ひとりマーケター”が、上司を説得し、他部署のメンバーから協力を得ながら成果を出すために必要なことは何かを、私の経験からまとめています。

<参考記事>
SEOの楽しさを伝えたい!新卒4年目のマーケターが初の自著に挑戦した原動力を明かす
執行役員・岸が参加!話題の本に込めた、マーケターが成果を出すために必要なこと

――“ひとりマーケター”というテーマは大澤さんが提案したんですか。

DGM事業部の事業責任者・岸(穂太佳)が著者の一人として参加した「現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識」の担当編集者さんと、一人でマーケティングを担当している人向けの本があったらいいね、という話をしていたんです。

その後、編集者さんが私のnoteやTwitterをご覧になって、実際に「書いてみませんか」とお声掛けいただきました。

――マーケティング関連の書籍は世の中にたくさんありますが。そういった本との違いはなんでしょう。

明日からすぐに自分の仕事に活かせることと、上司と自分(ひとりマーケター)それぞれの視点で書かれていることですね。
ひとりマーケター時代の自分の実体験をベースにした本論とセットで、代表の高橋(飛翔)にも、上司の視点で各章テーマごとのコラムを書いてもらいました。

すでにあるマーケティングに関する書籍は、勉強になるものも多いですが、一方で有名企業のブランド力や予算があってこそできる取り組みだよねっていうものも正直多いのではないかと思います。
それだと、ブランド力も予算もない中小企業や、ひとりマーケターだと簡単に真似できないことも多くあって。なので、この本で得たことをそのまま明日の仕事に活かせるような本を作りたかったんです。

――なるほど!

あと、ひとりマーケターの上司は経営者や事業責任者であるケースが多いと思うので、マーケティング領域だけを見られているわけではありません。
よって、上司がどういう視点で考えているのか、上司の目線を知ることもマーケティングで成果を出すために必要なことなので、上司とひとりマーケター双方の視点で書かれている方が学びもあるのではと考えました。

――この本の文句にもある通り、「孤独にもがく集客・販促担当者」にはかなり刺さる内容になっているんですね。

そうですね。上司がマーケティングを知らないなど、社内に相談相手がいなくて孤独を感じている人、上司が経営者や事業責任者、営業マネージャーで、自分が関わるマーケティング領域だけを見ているわけではない人――そんな、一人で苦労しているマーケターにはぜひ読んでほしいですね。

自分の周りにも何人か孤独なひとりマーケターがいたので、彼らをペルソナとして、どんなことを知りたいかなとイメージしたり、実際にアンケートをとったりしながら執筆しました。

もうちょっと加えると、ひとりマーケターの上司にも読んでほしいですね。全部読まなくてもいいので、「上司コラムだけでも読んでください!」ってこの本を渡してほしいです(笑)。

自分の失敗経験を、多くの人が“明日から使える”知識に

――では、本の中身について、もうちょっと詳しく教えてください。

引用:ひとりマーケター 成果を出す仕事術
引用:ひとりマーケター 成果を出す仕事術

前半パートでは、ひとりマーケターとしての心構えや、社内で応援団を増やすためのコミュニケーションなどについて書いています。といっても、精神論を語りたいわけではないので、上司と目標や予算を握るための方法、1on1のアジェンダ、法務や経理など管理部への依頼方法など、当時の自分がやっていたコミュニケーションの具体例をベースに説明しています。

後半パートでは、マーケティングでよく使われる4P分析(Product、Price、Place、Promotion)のフレームワークに沿って、仕事の進め方(How To)について解説しています。
メルマガやウェビナー、MAツールの導入、インサイドセールスの立ち上げなど、BtoBマーケティングで取り組むべき施策の概要を紹介しました。

各施策の深い話は、さまざまな専門書がほかにもありますし、そちらのほうが学びがあると思ったので、この本ではひとりマーケターとしてどの領域から手を付けるべきか、どこまで深堀って取り組むべきかといった話を、自分の経験談をベースにお伝えしています。

――執筆の際に、特にこだわったところはありますか。

そうですね、ここでは2つのことを意識しました。

1 次の日から使える内容にする

ひとつは、次の日からすぐに使える内容にすることです。せっかくなら、本を読んで学んだことをすぐに仕事に活かしてもらいたいですよね。
自分もひとりマーケター時代にかなり苦労したので、本当は悩んでいる人がいたら一人ひとり話を聞いてあげたいくらいの気持ちなんです(笑)。ただ、現実的にそれは難しいので、本にまとめることによってたくさんの人の助けになればなと。

予算管理の仕方や、別部署への依頼の仕方、上司の中でいかに自分の優先度を上げてもらうか、とか。次の日から使って、簡単に成果が出る方法について書きました。

2 自分の失敗経験を盛り込む

もうひとつは、自分が過去に失敗したときの経験を書くことです。私は正直かなり運が良くて、チームに恵まれたんですが、会社組織で思うような成果が出なかったらチームが解散したり、異動させられたりすることって当たり前にあると思うんですよね。特に、お金の使い方や自分の時間の使い方は失敗しちゃいけないポイントだと思っていて。

例えば、自分の過去一番の失敗でいうと、ひとりマーケターで全然リソースに余裕がない中で、共催セミナーの誘いを請けてしまったこと。社内調整だけでもたいへんなのに、他社さんの主催セミナーになると、さらに工数や気遣いも増えますよね。

なので、最短距離で成果に向かうために押さえておくべき時間や予算の使い方について、過去の失敗経験をもとに書きました。

――では、大澤さん的に少なくともここを読んでおくといいよ!と思うところは?

特に読んでほしいところは3つあります。

1 経営者コラム

ひとつは、代表の高橋に上司目線で書いてもらった「経営者コラム」です。経営者や事業責任者である上司が、普段どういう目線で考えているのか参考になるので、ひとりマーケターの上司に読んでもらいたい内容です。

2 社内コミュニケーション術

困っているひとりマーケターに話を聞くと、具体的なマーケティング施策というよりも、社内の理解や協力をどう得るのかでつまずいていることが多かったんです。
実際、どんなにいい施策でも社内の承認を取って、予算やリソースをもらわないことには進められないですよね。なので、上司とぶれない方針を握るためのコミュニケーション術は参考にしてもらえるところかなと思います。

3 ひとりマーケターの価値

最後は、「ひとりマーケターの価値」というこの本の最終章にあたる部分です。元々8章までの予定だったんですが、編集者さんから「ひとりマーケターを激励する内容を入れてほしい」というフィードバックをもらって追加しました。

ひとりマーケターのキャリアの考え方についてふれているんですが、実際自分がWebコンサルタントからマーケターに異動したときに、ほかのWebコンサルタントと自分を比較してキャリア迷子になった時期があったんですよね。
そういった当時の悩みを振り返りながら、どうやってキャリアを積んでいけばいいのかというのを最後にメッセージとして伝えました。

個人の成果から、チームの成果へ

――今はひとりマーケターを脱却して、文字通りマーケティング“チーム”になっていますよね。

今はマネージャーとして、広報やインサイドセールス、Webマーケティング、コンテンツ制作など、それぞれの役割をもったメンバーと取り組んでいます。外部パートナーを含めると10数名のチームになっていますね。

――チームメンバーが増えたこと以外で、大澤さん自身が変化したことはありますか。

ひとりマーケター時代はとにかく結果を出すことに集中していました。今はチームを持つ立場になって、チームとしての結果を出すのはもちろん、メンバーが有意義に働けているか、チームで働くことがメンバーのキャリアにとってプラスになるのかといったことを考えるようになりましたね。

成果の指標が個人からチームになりましたが、結果を出すことが一番大事なのは変わりません。
しっかり結果を出していけばメンバーも成長するし、増員したいとか、もっと予算をとってこういう施策をやりたいとなったときに、「結果を出しているチームに任せよう」「このチームだったら応援しよう」となりますよね。そういうチームにしていきたいと考えています。

――DGM事業部への問い合わせ数がYoY1.58倍と、かなり成果も出ているようですね。

自分一人でできる限界は超えていて、チームだからこそ出せる大きな結果をこれからも出していきたいですね。
BtoBマーケティングで取り組むべき施策は一通りやっていますが、まだどれも完成度は50点くらいかなと思います。今はチームになってそれぞれの専門領域でしっかり取り組めているので、70点、80点…と各施策を磨いていきたいですね。

――ありがとうございました。今回の本が、一人でも多くのひとりマーケターに届くといいですね!

自分もひとりマーケターから始まって、今では10名ほどのマーケチームまで成長させました。これまでたいへんだったこともたくさんありますが、その実体験をベースに今回の本を出したので、今苦しんでいるマーケターの役に立つ情報はきっとあるんじゃないでしょうか。

自分の経験だけがベースなので、もちろんどんな人にもすべてがあてはまるわけではないと思いますが、参考になるところがあればぜひ業務に活かしてもらえるとうれしいです。

また、困っているひとりマーケターは多くいるので、「もっとこうやったらうまくいくよ」というコツがあったら、積極的に発信していってほしいですね!

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※本記事は2022年10月26日に公開しており、記載情報は現在と異なる場合がございます。