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アプリの祭典「Best App Award」、授賞式を初開催!評価したのは“数値化できない愛”だった

ナイルが運営する日本最大級のスマホアプリ紹介メディア「アプリブ」は、その年に最もユーザーへ届けたい優秀なアプリを表彰する「アプリブ Best App Award」を開催。

当日は、Metaやサントリービバレッジソリューション、Sansan、マネーフォワードなど大手企業から、注目のスタートアップ、アプリビジネスを支える国内外事業者まで関係者約100名が集まりました。

そこで本記事では、2月12日に行った「アプリブ Best App Award 2025」授賞式の様子をレポート。
さらに、企画運営を推進したメディア&ソリューション事業部(以下、MS)の伊藤隆史と中村紘子に、アワード開催の背景について聞きました。

メディア&ソリューション事業部

アプリマーケティング事業ユニット マネージャー
伊藤隆史(いとう たかし) 
2019年にナイルへ入社。「アプリブ」はじめ各メディアの運用改善やオペレーション体制構築、新規メディア立ち上げなどに携わり、2023年からアプリブのメディア責任者を務める。これまでに使用したスマホアプリの数は25,000以上。アプリの知見を活かし、テレビ・Web・ラジオなどのメディアにも多数出演。

広報・PRユニット 広報
中村 紘子(なかむら ひろこ) 
2015年にナイル入社後、自社のアプリ企画・運営やオウンドメディアの立ち上げ、編集、セールスなどを担当。モバイルアプリ業界に10年以上従事し、2019年からはメディア&ソリューション事業部の広報に携わる。

祝福の拍手に包まれたアワード

授賞式は全43アプリの表彰をメインに、アプリビジネスを支える国内外の事業者による最新トレンドのトークセッションが行われました。

アプリの専門家たちが厳選した、2025年を象徴するアプリたち

学習、ショッピング、ヘルスケア、生成AI、家計管理など、多彩なジャンルから全43アプリを表彰。

審査には、「アプリブ」編集部に加え、エンターテインメント、IT分野のジャーナリスト、メディア編集長、アプリの専門家など、多様な領域に精通した4名の特別審査員が参加しました。

選考基準は、「話題性や注目度」「ユーザーの課題解決度」「革新性と独自性」「飛躍性」「ユーザーエクスペリエンス」の5項目です。

授賞式では、部門ごとに表彰されたアプリが紹介され、審査員からトロフィーが手渡されました。最優秀賞の受賞アプリは、担当者がスピーチも行っています。

ここでは、特に反響の大きかった部門をダイジェストでご紹介します。

ショッピング部門の最優秀賞:カウシェ

「カウシェ」は農作物を育てるゲーム感覚のショッピングアプリ。
オンラインの体験をリアルの収穫につなげる独自の仕組みが、プロの視点からも高く評価されています。

株式会社カウシェの門奈剣平氏は、「数字に表れない『ユーザーへの愛』を評価されたことが何よりうれしい」と語りました。

ライフスタイル部門の最優秀賞:CHARGESPOT

街中で借りられるスマホ充電器シェアアプリ「CHARGESPOT(チャージスポット)」。
今や都市インフラとなった同サービスですが、意外にも「アプリ」としての表彰は今回が初めてです。

株式会社INFORICHの広瀬卓哉氏は「設置パートナーへの感謝を改めて噛み締めたい」と、プロダクトが社会に根付くまでの重みを語りました。

コミュニケーション部門の最優秀賞:Threads

Instagram発の文字でつながるSNSアプリ「Threads(スレッズ)」。
Meta Platforms, Inc.の小串良輔氏は、世界的に月間ユーザー4億人を突破する中で、特に日本の熱量の高さに注目しているといいます。

「日本独自のクリエイターが誕生している現状」を語り、今後のプラットフォームとしての進化に強い意欲を見せました。

株式会社カウシェの門奈剣平氏(左)、株式会社INFORICHの広瀬卓哉氏(中央)、Meta  Platforms, Inc.の小串良輔氏(右)

アプリビジネスを支えるソリューションパートナーが語る最新トレンド

表彰式の後には、Repro、adjust、Braze、Molocoといったアプリビジネスを支えるソリューションパートナー4社が登壇。

最新の市場予測やAI活用術などのライトニングトークを披露しました。

Repro株式会社 中野竜太郎氏(左上)、adjust株式会社 高橋将平氏(右上)、Braze株式会社 佐藤洋介氏(左下)、Moloco合同会社 長島大介氏(右下)

ナイルが語るアワードの意義とアプリ市場の未来

針替健太(左)、土居健太郎(右)

開会に際して登壇したMS事業部長の針替健太は、2012年の創設から国内外のスマホアプリ市場を見つめてきたアプリブの歩みを振り返り、「次世代を拓く原動力は、数値では測れない『こだわり』や『ユーザーへの愛』。本アワードはそうした想いに光を当てる場でありたい」と、開催への想いを語りました。

また閉会では、取締役の土居健太郎が登壇。
アイデアを瞬時に形にできるAI時代の到来を強調し、「皆さんのアイデアが、明日には世界をより良くするアプリになるかもしれない」と今後の挑戦へ敬意と期待を込め、会場の温かな拍手とともに授賞式は締めくくられました。

当日の詳細レポートはこちら

ユーザーの課題解決に向き合う“本気の想い”を評価

ここからは、本アワードを企画・プロデュースしたMSの伊藤と中村に、イベントの裏側に込めた想いを聞きました。

——アワードの評価軸には「ユーザーの課題解決度」「革新性と独自性」「UX」など、定量的に測りづらい指標を挙げています。これにはどういった理由があるのですか?

伊藤「資本力のある大企業が、広告費をかければダウンロード数が伸び、ランキング上位になる」という世界は、必ずしもユーザーにとって良いものとは限りません。

そうした定量的な評価だけでは、本当にユーザーの生活を変える小さなイノベーションが埋もれてしまいます。

だからこそ、私たちはダウンロード数のような単純な指標ではなく、「本当に良いアプリとは何か」を突き詰めて考え、評価軸を設計しました。

——具体的には、どのような点を重視したのでしょう?

伊藤1つ例をあげるなら、前年からの進化・機能アップデートです。

ユーザーから「使いにくい」と言われていた部分が劇的に改善されたとしたら、それは称賛されるべき大きな一歩です。

私たちはメディアとして日々多くのアプリに触れているからこそ、そうした細かな変化や、開発者の「ユーザーに使ってほしい」という本気の想いに気づくことができます

細かな配慮がなされたUIや、ユーザーのニッチな課題を解決する熱量にまで目を向けているんです。

GoogleやAppleといったプラットフォーマーとは異なり、アプリ開発者とエンドユーザーの架け橋を担ってきた私たちだからこそできるフラットな評価を行いたいと考えました。

中村ユーザーの課題解決に徹底的に寄り添う姿勢は、開発者の方たちの「愛」だなと思うんです。

アプリのインストール数や売上などの「数値」は過去の結果ですが、「愛やこだわり」は未来を作る原動力になる部分。

メディアとしてその種をいち早く見つけ、スポットライトを当てるのが私たちの役割だと考えています。

ストアのランキング1位のアプリが合う人もいれば、15位のアプリがその人の課題を解決するベストな選択肢であることも十分にあり得ますよね。

私たちは、生活者の課題に向き合い、アプリ開発に日々奮闘している開発者の想いを乗せて、ユーザーに届ける架け橋でありたいのです。

——そもそも、どんな想いからアプリブやこのアワードを運営しているのでしょうか?

中村アプリブが立ち上がったのは2012年です。
当時は、ユーザーが自分に合ったアプリを探しやすくすることが私たちの主な役割でした。

しかし、スマートフォンデバイスの普及が進み、アプリが日常に定着した今、求められるのは「情報の質」です。

10年以上アプリ専門メディアを運営してきた中で、単なる紹介サイトで終わらず、業界そのものを盛り上げていきたいという気持ちが強くなりました。

構想自体はアプリブが10周年を迎えた2022年頃からあり、2024年にようやくアワードという形でスタートしています。

授賞式を“未来を語り合う場”にしていきたい

——「アプリブ Best App Award」は、2年目の開催にして、リアルな場での表彰式を行いました。Webメディアであるアプリブが、あえてリアルイベントを開催した意図は?

伊藤一番は、Web上だけでは感じられない手応えを確かめたかったからです。

オンラインでの「ありがとうございます」というテキストのやり取りももちろんうれしいですが、授賞式で受賞者の方々の表情と共に「本当にありがとう」という言葉を直接いただくと、ぐっとくるものがありました。

この熱量を肌で感じられたこと、そして「次も受賞したい」という言葉を直接聞けたことは、リアル開催ならではの大きな収穫でしたね。

中村実は、リアルイベントは初年度から開催したかったんですが、ゼロからのスタートだったので、すべてを実現するのは難しい状況でした。

そこで、2年目となる今回は、必ずリアルでやろうと最初から決めていたんです。

私たちの想いに共感し、スポンサーとして協力・支援してくださる企業からも「事業者と直接交流できるオフラインの場を設けてほしい」という強い期待をいただいていました。

「おめでとう」という祝福の場で関係性を築くことで、単なるメディアとビジネス支援企業ではなく、「共に業界を盛り上げるパートナー」へと関係性をアップデートしたい想いがあったんです。

リアルな場で多数の企業が一堂に会することで互いにリスペクトが生まれる――ナイルがその架け橋になりたいと考えていました。

——名だたる人気アプリの担当者が集まりましたが、当日の反応や印象的だった言葉はありますか?

伊藤スタートアップ部門で入賞された、SNSアプリ「mixi2」のエピソードは象徴的でした。

「20年間mixiを運営してきた会社が、改めて”スタートアップ”として挑戦している」とmixi2プロデューサーさんがお話されていて。

大企業にもかかわらず、当時チームは社内でスタートアップのように少人数で開発にあたっていたそうです。

私たちの評価軸が彼らの挑戦とぴったり合致していて、「こんなにちゃんと見てくれているんだと驚きました」という言葉をいただきました。

時間をかけて審査してきた私たちの想いが、開発の裏側にあるストーリーとしっかりリンクしていたと実感できた瞬間でしたね。

株式会社MIXI 岩野成利氏

中村「CHARGESPOT」の受賞スピーチでも、「8年間運営してきて、アプリとして表彰されたのはこれが初めてです」とおっしゃっていたのも印象的でした。

「サービスに関わるメンバー全員の励みになります」というコメントをいただき、この場を設けて本当に良かったと感じましたね。

社外から評価されることが開発者の方々の誇りになり、次へのモチベーションにつながっていると思うとうれしいです。

私たちは、素晴らしいプロダクトが真っ当に評価されて日の目を見る、そのきっかけをこれからも作り続けたいですね。

——受賞者の方々とは、サービスやアプリ業界の未来に向けたお話もされたそうですね。

伊藤そうなんです。皆さん、過去の功績に満足することなく、未来の話を積極的にしてくださって。

あるアプリの開発者からは、競合サービスに関する悩みや、今後のブランディングについての相談も受けました。

メディアとして中立的な立場で日頃からさまざまなアプリに触れているからこそ、そうしたお話もしていただけるんだなと。

このアワードが、お互いを称えるだけでなく、未来を語り合う場になっていることを嬉しく感じます。

人間にしかできないことの価値を大切にし、実現していきたい

——ナイルにとっても授賞式イベントは初の試みですが、成功の裏にはどのような連携があったのでしょうか?

中村今回の授賞式は、イベント会社に頼らず、ほぼナイルのメンバーで内製しました。

初開催だからこそ、自分たちが審査員の皆様と選んだ受賞者を、自分たちの手でお迎えしたいという強い想いがあったからです。

伊藤特に、進行リーダーを務めてくれたアプリブ編集部の辻(美紀子)さんの活躍は大きかったですね。

実は、私からは「進行リーダー、よろしく!」とかなり雑に依頼してしまっていたんです(笑)。

にもかかわらず、彼女はそこから自発的に必要なタスクをすべて洗い出し、完璧な段取りを組んでくれました。

中村辻さんだけでなく、受付や案内チームなど全員が「主役である受賞者の皆様を最高の形で祝福したい」という気持ちを共有していました。

だからこそ、職種やポジションに関係なく、どうすればゲストに喜んでもらえるかを各自が考えて自主的に動いてくれた結果が、あの一体感のある雰囲気につながったのだと思います。

——ナイルだからこそ、このプロジェクトを完遂できたと感じる点は?

伊藤主体性のあるメンバーがいることと、それを後押ししてくれるカルチャーの掛け算ですね。

この両方がそろっているからこそ、今回のプロジェクトは成立したのだと思います。

今回のアワードも、トップダウンではなく、現場の「やりたい」「やるべきだ」という熱量からスタートしました。

ナイルはそうした挑戦したい気持ちを受け止めて、任せてくれる会社です。

中村新しいことに挑戦し続けないと、事業も組織も成長が止まってしまいます。

特にこの時代、AIが進化する中で、人間にしかできないこと、提供できる価値とは何かを常に考えなくてはいけないなと思って。

リアルなイベント運営のような、人の熱量や想いが不可欠な領域は、AIには代替できないですよね。

そうした人間にしかできないことの価値を大切にし、それを実現できるチームであり続けたいと思っています。

 

——今回のアワードを皮切りに、6月3日にはゲーム領域に特化した「アプリブ Best Mobile Game Award」も開催します。今後アプリブはメディアという枠を超えて、どのような挑戦を考えていますか?

中村私たちは、単にプロダクトを紹介するだけでなく、その成長を「創る」メディアへと進化していきたいと考えています。

実は、アワードを起点として、受賞アプリが地上波のテレビ番組で3度紹介されるなど、副次的な効果もたくさん生むことができました。

アワードを軸に、事業者さん同士の関係性をより深いものにしつつ、さらにナイルからソリューションを提供してビジネスの成長にも貢献していく――そのような形でアプリ業界全体で盛り上げていきたいと考えています。

伊藤「アプリブ Best Mobile Game Award」も、もっと大きく、もっと注目されるものに育てていくことで、アプリ業界全体のプラットフォームとしての役割を担っていきたいですね。

一度やって終わりではなく、「ずっと盛り上げていくんだ」という覚悟を持って、この挑戦を続けていきます。 

 

※本記事に掲載している情報は、公開日もしくは最終更新日時点のものです。