NYLE ARROWS

検索
採用サイト

欲しかったゲーム仲間とつながる場所を。高い熱量でコミュニティを醸成するサービスの裏側

Business
事業

オフラインゲーム全盛の時代、同じゲームをしている友人とのつながりは、ゲームをやり続ける最大のモチベーションでした。
ゲーム自体のシンプルなおもしろさはもちろん、攻略法を共有し、レベルを競い、キャラクターに関するレアな知識を披露し合う時間こそが楽しみだったという人は多いのではないでしょうか。

スマートフォンゲームの情報メディア「Appliv Games」が提供するサービス「ギルドロケット」は、チャットアプリ・Discordを使って、ゲーマーのモチベーションの源泉になるコミュニティを運営するサービスです。
「管理人の返事がbotのように速い」とユーザーをざわつかせるほどの熱量でコミュニティ醸成に取り組む「ギルドロケット」について、秋保成樹とささもんに話を聞きました。

メディアテクノロジー事業部

Appliv Games ビジネスマネージャー
秋保成樹(あきほ しげき)
テレビ局グループのIT会社にてデータ放送のエンジニアとしてシステム運用やコンテンツ制作、某IPのWEBサイトやアプリのディレクターを担当。2019年にナイルへ入社。

Appliv Games ライター
ささもん
※恥ずかしがり屋のため、ニックネームとパンダの代役でお届けします
2015年にナイルへ入社後、ライターとして様々な記事を執筆。一度ナイルを離れるが、再度合流を果たす。Appliv Gamesではライティングのほか、人気タイトルのDiscordコミュニティの管理人を担当。いつの間にかユーザーから「ささもんママ」と呼ばれるように。

コミュニティ要素は、ゲームを続ける強い動機になる

──コミュニティは、ゲームを続ける上で重要なんですね。

秋保:ゲームって、もちろん一人で黙々とやりこむのもおもしろいですが、そのゲームにハマればハマるほど「このおもしろさを誰かと分かち合いたい」「自分の推しキャラの愛しさに共感してほしい」といった気持ちが高まると思うんですよ。

ささもん:でも、TwitterなどのSNSで同じゲームをプレイしている人を見つけても、友達になるのはちょっと難しいことがありますよね。
さらに、相手の熱量が自分と同じとは限らないから、いきなりDMで話しかけるのは抵抗があるかもしれません。そうやっていろいろ考えているうちに熱が冷めて、ゲームから離れてしまうこともあると思います。

「ギルドロケット」は、ゲームのユーザーが「欲しかったゲーム仲間」と簡単につながり、ゲームをより楽しく長く遊んでもらうためのコミュニティ運用サービスです。

ノートパソコンを使っている男性

低い精度で自動的に生成された説明
秋保成樹

──サービスについて詳しく教えてください。

秋保:具体的には、ゲーム開発企業から依頼を受け、各ゲームを活性化させるために効果的なクローズドコミュニティの運用をサポートしています。

  • ターゲットに合わせたチャンネル設計でファン同士のコミュニケーションを活発化
  • ゲームを熟知したコミュニティマスターが管理・運営
  • アクティブなユーザーサポートでコミュニティを健全な状態に維持
  • さまざまな企画を実施し、コミュニティの盛り上げを実現

このようなサービスから各ゲームのコミュニティ戦略を設計し、チャットツールのDiscordを用いて運営しています。

──ゲームごとに、Discord上でコミュニティが作られるんですね。

秋保:Discordはゲーマー向けのコミュニティアプリとしてアメリカでは浸透していますが、日本ではまだまだです。
しかも、国内のゲームタイトルでDiscordを用いたコミュニティ運営支援を行い、成功事例がある企業となると、ナイルが初といっていいのではないでしょうか。

ロゴ

中程度の精度で自動的に生成された説明

──ユーザーをどうやってコミュニティに入れるんでしょうか。

ささもん:とあるゲームを例にして紹介すると、まずゲーム連動イベントを開催してユーザーをDiscordに誘導しました。
今も折に触れてゲーム連動イベントを開催し、ユーザーを呼び込んでいます。
2022年11月にリリースされたタイトルでは、イベント実施後、8,000人程度だったユーザーが1万5,000人ほどになり、現在では6万人が集まる一大コミュニティになっています。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

自動的に生成された説明
Discordの画面イメージ。用途別のチャンネルでの会話や、画面共有したプレイなどが楽しめる。

 

──いわゆる「ガチ勢」が多そうで、初心者にはハードルが高い気もしますが…。

ささもん:Discord内では「初心者」「攻略ガチ勢」「IPファン」などわかりやすいチャンネル設計がされていて、多様なターゲットが所属しやすい環境になっています。

中には、かなりマニアックなチャンネルも存在していますが(笑)、それを見るのもおもしろいですよ。

公式よりも人間的で親身な「アクティブサポート」に注力

──そもそも、「ギルドロケット」を始めたきっかけは何だったのでしょう。

秋保:私たちが運営するAppliv Gamesは、スマートフォンゲームに特化したゲーム情報メディアとして、厳選したタイトルの攻略法やニュースを紹介してきました。

その経験を活かして、公式とは違う視点でコミュニティ醸成ができるのではないかと思ったんです。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, Web サイト

自動的に生成された説明
Appliv Games

ささもん:よりユーザーに近く、公式と距離が近すぎない私たちが運営することで、ユーザーが自由に発言できるという心理的な安全性があるのはメリットだと思います。
ゲームメディアで得た知見を発信してみたり、自分も同じゲームをやりこんでいるからこその熱量でそれに返答してみたり…。

また、より人間的でユーザーに近い運営をすることで「ゲームを続けたい」と思ってもらえるように、「アクティブサポート」というものも行っています。

──アクティブサポートとは?

秋保:公式のサポートだと定型文的な対応になってしまうところを、ユーザーの立場に立った言葉選びでコミュニケーションを取りながら親身にサポートしています。
同じ内容でも、伝え方次第で不満につながったり、逆に満足度が高まったりしますよね。

実際に、運営しているコミュニティでは、ささもんが管理人をつとめていて、親身な対応に好評をもらっています。

ささもん:この点では、Appliv Gamesのライターとして、読み手に届く文章を意識していた経験やスキルが活きていると感じます。

ゲームの攻略をテーマにしたものを中心に多くの記事を書いてきたので、ユーザーの考えをできるだけ深いところまで読み、その時々で相手の感情に沿った答え方をするようにしています。

ささもん(恥ずかしがり屋のため、パンダの代役でお届けします)

──とてもきめ細やかなサービスなんですね!

秋保:サービスがスタートした当時は、ユーザーの質問に対して30分以内に返答することを目標にしていたんですよ。
ユーザー数が増えてきた今も、できるだけ早く対応することを心掛けています。

ささもん:「こっちの質問にはすぐ対応しているのに、こっちは見てないんだな」みたいな反応があると、性格的にどうしても気になって。早すぎて、ユーザーからは逆に不審に思われたかもしれません(笑)。

ゲームをやりこんでいくなかで愛も生まれ、趣味の延長でコミュニティを楽しんでいるので、同じ熱量で交流できていると感じます。

──コミュニティの熱量が上がると、ゲームの継続性や課金率も上がりそうですね。

ささもん:熱量の高いユーザーほど、ゲームとコミュニティの両方を楽しんでいるというデータもあるんです。
ゲームの継続率が上がれば、当然課金率やアクティブ率も上がって、LTVの向上が期待できると思います。

Discordコミュニティの好例として、社外にもノウハウを届ける

──ギルドロケットでの取り組みは、社外からも高い評価を受けていると聞きました。

秋保:先日(2023年7月)発売された、自身のブログでDiscord関連の記事を多く手掛けてきた納富亮介さんの著書「Discord活用ガイド 基本操作&サーバー設営&活用事例が丸ごとわかる本」の中で、Discord運用の好例としてギルドロケットの取り組みを大きく取り上げてもらいました。

アサルトリリィ Last Bullet」のご担当者が、ギルドロケットの運営するDiscordコミュニティが良いとおっしゃってくださったそうで、それをきっかけにこちらの書籍でインタビューをしていただいています。

<書籍の詳細はこちら>
Discord活用ガイド 基本操作&サーバー設営&活用事例が丸ごとわかる本」(インプレス)

クマの人形

自動的に生成された説明

──どういった内容の書籍なのでしょうか。

秋保:この書籍では、ゲーム好きはもちろん、むしろ「Discordって何?」「聞いたことはあるけど、使ったことがない」という一般ユーザーや法人向けに、図解も交えてツールの活用法を解説しています。

私的なコミュニケーションやファンコミュニティの参加に加え、ビジネスにおける活用方法も紹介されていて、私たちは企業でのゲームコミュニティの運用事例としてお話しています。

テキスト

自動的に生成された説明

──このインタビューでうかがった内容がさらに深掘りされているんでしょうか。

ささもん:Discordコミュニティは、実際に入ってみないとわからない完全クローズドな場なので、どんなサービスなのかをわかっていただくためにかなり詳しくお話しました。
決してハードルが高いサービスではないことを知ってもらいたいです。

秋保:日本のゲームコミュニティをさらに盛り上げたいという思いで、運営する側がさらにスムーズに進められるコツも、参加する側がさらに楽しむことができるコツも、かなり赤裸々に伝えています。

Discordに少しでも興味がある方にもわかりやすい本です。ぜひ手に取って読んでいただけたらうれしいです。

──最後に、ナイルへの転職を検討している人、中でもギルドロケットに興味をお持ちの人にメッセージをいただけますか。

ささもん:コミュニティ運営の基本は「ゲーム愛」だと思っています。
ゲームが好きで、ユーザーと同じ熱量までとことんやりこめる人なら、きっと良い管理人になれるのではないでしょうか。

自分が今興味のある範囲を超えてあらゆるゲームを楽しめる人、どんなゲームからも良いところを見つけ出せる人に入社してほしいですね。

秋保:私たちが最初に作ったコミュニティと、ユーザーが入ってから作り上げてきた今のコミュニティって、まったく形が違うんですよ。
いろんな海外事例も研究しながら、ユーザーの意見を取り入れ、その利便性を第一に考えて改善を重ねてきました。

アクティブサポートにせよ、コミュニティの管理にせよ、ユーザビリティとホスピタリティをもって取り組める人には、親和性が高いサービスだと思います。
ゲーム開発企業さんからは新しいタイトルのお話もいただいています。いっしょにギルドロケットを盛り上げていきましょう!

※タイミングにより求人がクローズしている場合があります