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多彩なチャレンジが成長への近道。自分の領域を広げる新卒エンジニアの軌跡

20卒として新卒入社したエンジニアの安松海里と山口梨奈。両者ともメディアテクノロジー事業部に所属し、入社1年目からプロダクトの企画設計から機能開発までを一貫して担当しています。
これまでの仕事で得られた経験とスキル成長について聞きました。

メディアテクノロジー事業部 エンジニア

安松海里(やすまつ かいり)
2020年、ナイルに新卒入社。大学時代はプログラミングスクール運営を経験。内定者インターン時にメディア事業の開発に携わり、新卒入社以後は新規広告プロダクトの開発を担当する。趣味はYouTube研究、特技はテニス。

山口梨奈(やまぐち りな)
2020年、ナイルに新卒入社。大学ではコンピュータサイエンス系学部で、ケモインフォマティクス(化学分野での機械学習)を研究。ナイルでは、Applivの広告システムの開発を担当する。特技はピアノと暗算。

企画から開発までを一貫して担当するから、成長の手応えが得られる

――はじめに、ナイルに入社した理由と、現在担当している業務について教えてください。

安松:学生時代から新規事業の立ち上げに興味があって、エンジニアとして技術的なアプローチからどうやって事業を作っていくのか学びたいと考えていました。就職活動ではエンジニアのスキルを高めつつ、企画段階から事業づくりに携われる企業を探していて、その中でナイルに入社を決めました。
入社前は、内定者インターンとしてApplivの開発を経験していたのですが、新卒入社後は新規で立ち上げた広告プロダクトの開発を担当しています。

山口:学生時代にプログラミングの楽しさを知って、就職活動では最初なんとなくSEを志望していたんです。でも大手企業のSEは上流工程がメイン。もしかして私はプログラミングをしたいのでは…?と、ベンチャーのエンジニア職を探しました。
ナイルに入社したのは、エンジニアも非エンジニアも分け隔てなく、ひとつのサービスをいっしょに作っているところに惹かれたからです。現在はApplivの広告システム開発に関わっています。

――大きな組織や大規模プロダクトの会社では、新卒エンジニアはデバッグ作業や小さな機能改善から担当するケースが多いと聞きます。お2人の場合はいかがでしょうか。

安松:もちろんデバッグ作業や機能改善も行いますが、プロダクトの課題に対して、企画段階から関わっています。
担当しているプロダクトでは、不正クリックなどによって広告費が搾取される「アドフラウド」問題を解決するため、過去データを分析し、仮説を立て、実際に実装した結果から改善する…というサイクルを繰り返し、最良の対策を模索しているところです。
自分で仮説立て、企画立案、機能開発、効果検証の一連の流れを担当しているので、結果には納得感がありますね。

――入社直後は、戸惑うこともあったのではないでしょうか。

安松:入社直後は広告の知識がまったくなかったので、自身が担当するプロダクトがどういうサービスなのかよくわかっていなかったんです。新しいプロダクトの立ち上げにあたって、エンジニアチームを組んでいるフェーズだったこともあって、ビジネスオペレーションとシステム開発の両方のキャッチアップに苦労しました。
周りのメンバーにたくさん質問しましたし、自分でも運用オペレーションの作業を実際にやってみたりして 、少しずつ知見をためていきました。

――まさにゼロから形を作るところまでを、一貫して担当されたんですね。山口さんはいかがですか。

山口:私は、Applivにおいて収益の柱のひとつとなっている広告システムの開発を担当しています。広告システムの機能開発では、入社当時は小さな修正を担当していましたが、慣れてきてからは要件定義から開発まで一連の流れを任されるようになりました。
社内の広告運用担当メンバーからの課題や要望に対して、「どうすれば解決できるか」を自分で考えなくてはならないので、一から自分で考える経験を積んでいくうちに実力もついてきたと感じます。

――山口さんは機械学習プロジェクトにも携わっていましたよね。

山口:そうですね。2021年の初めから、機械学習をシステムに組み込む試みも行っています。元々は「10%プロジェクト(※)」として機械学習を勉強してきたのですが、実際に機械学習が広告効果にどのような効果をもたらすかをテストすることになったんです。
結果としては、まだ改善の余地がある感じなのですが、アルゴリズムや細かいチューニングなど、手を入れるべきところは見えてきたところですね。

※10%プロジェクト…リソースの10%をメインミッションとは別のプロジェクトにあてる取り組み。

――上流部分から関わるからこそ感じる難しさ、というものはありますか。

山口:Applivは、月間1,000万人以上(2021年12月現在)の利用者がいる規模の大きいサービスです。その分、広告システムも規模が大きいですし、2012年のサービス立ち上げから時間も経っているので、どうやって手を入れたらいいか悩むことはありますね。開発当時は想定していなかった要件に対して、コードや運用を継ぎ足してきた部分もあるので…。
こうした状況を改善しようと、今は新たなバージョンを作り始めているところです。

安松:広告事業でも開発からリリースのスピードが求められるので、そこは難しさのひとつだと思いますが、困難だからこそ乗り越えた喜びもあります。
入社1年目から関わっていたサーバレス化のプロジェクトでは、不正なクリックを半減させることが目標だったんです。過去実績数値から「これくらい減らせる」という仮説を立てて取り組み、実際に達成できたときは嬉しかったです。

山口:わかります。私も、運用メンバーの「広告表示の仕方を変えたい」という要望を受けて、その機能の実装を担当し、売上が過去最高になったことがありました。自分の仕事が事業に貢献できたことが、すごく嬉しかったですね。

入社間もなくさまざまなチャレンジで成長を実感

――新卒入社してから、ご自身の成長を感じられたことはありますか。

山口:学生時代はJavaを使っていたんですが、入社後にScalaを覚えなくてはいけなかったんです。最初は違いに戸惑ったものの、研修で先輩に丁寧に教えてもらえたこともあって、今はかなり身についたと思います。
また、既存のコードから学ぶことも多いですね。担当するプロダクトではPythonが使われている箇所があるんですが、ただ実装するだけでなく、可読性も考えてきれいに書かれているんです。卒論でPythonを触ったことがあったので、「こうやって書くんだ」という発見がありました。自分もまだまだだなと感じましたね。

――山口さんはバックエンドだけでなく、フロントエンドも担当されていますよね。自分から「フロントもやってみたい」と希望していると聞きました。

山口:はい、1つやると全部やりたくなる性格なので…。すべてゼロから自分で作れるようになれたらカッコイイなと就活中から思っていて、面接のときも「フルスタックエンジニアを目指したい」と話していたんです。それを上長や先輩が覚えていてくれて、「やってみない?」と声をかけてくれました。
入社して間もないし、まだバックエンドも完璧に覚えたわけではなかったんですが、全リソースの15%だけフロントに関わることになりました。決まってからは早くて、「じゃあ来週からやってみよう」と(笑)。

――フロントにも携わったことで、良かったことはありましたか。

山口:Webサービスではフロントエンドを、広告システムではバックエンドを担当することで、両側からプロダクトを把握できるようになったことです。
これまでは広告側の開発が終わったらWeb側に要望を出して開発する、というように、別々の担当者が開発するスタイルでした。それをどちらも私が担当することで、同時進行でタスクを走らせたり、柔軟に変更ができたりするようになりましたね。

――上流から関わることで、見える景色も変わってきそうですね。

山口:そうですね。ざっくりした要望に対しても、実現方法や実装を自分で決められるようになりました。先ほど「自分が実装を担当した機能で売上が上がった」という話をしましたが、そのときも実装についてはアバウトな形で任されたんです。既存システムの枠組みの中で、自由度の高い開発ができるようになったと感じます。

また、技術とは離れるのですが、部署内でビジネス職向けのSQL研修も任されるようになりました。社内に担当プロダクトの取り組みについて説明する機会があり、そこでの説明が「非エンジニアにもわかりやすい」と評価されて、講師をやってみないかと声をかけてもらったんです。

――それはすごい!

山口:まさか講師をやるとは思ってもみなかったんですが、「どうやったらわかりやすく説明できるか」を考えるのは楽しいですね。この先、後輩が入ってきたときに、何かを教えるスキルも高められたらと思います。

――安松さんは、ご自身の中で成長できたなと思う部分はありますか。

安松:クラウド周りのことは、入社前にはあまり触れる機会がなかった部分ということもあって、新しい技術を勉強できて良かったですね。インフラにAWSを使っています。
先ほど話に出たサーバレスも、AWSのLambdaやAPI Gatewayを使って新規機能を開発しています。サーバレスで新機能を開発できれば、サーバ上で動く既存機能への影響を最小限に抑えられますし、コスト面でもメリットがあります。サーバレス開発の経験を積めたことで、実装の選択肢を増やすことができたと感じます。

――安松さんは一方で、新規事業立案コンテストの「NextLauncher(※)」にも参加していました。これはかなりチャレンジングな出来事ではなかったですか。

安松:そうですね。以前から新規事業の立ち上げには興味があったので、メンターの役員から、考えるためのフレームワークを教えてもらったり、毎週の1on1でフィードバックをもらったりして、とても勉強になりました。なにより楽しかったですし、挑戦して良かったなと思います。

※Next Launcher…ナイルの新規事業立案コンテスト。社内から3名が選ばれ、3ヵ月かけて新規事業を練り上げる。四半期に一度行われる全社経営会議で発表。

――では今後、ナイルでお2人が目指す姿はどんなものですか。

山口:ただ言われた要件を実装するだけのエンジニアではなく、より俯瞰的にビジネスを推進できる人になりたいです。そのために、フロントエンド・バックエンドとか関係なく優秀な先輩方の知識を吸収して実装方法を幅広く持ち、本当にその実装が最適なのか考える材料をたくさん身につけたいです。
また実装以外にも、先程の研修のようにエンジニアの領域とは少し離れたことにも挑戦して、専門以外の分野にも自分の領域を広げていきたいと思っています。

安松:今後は、サービスを成長させる提案を技術側から出せる人材になれたらと思います。
アドフラウドをはじめ、課題に対し技術的なアプローチで解決を図ってきたので、エンジニアが持つデータからビジネスの課題を見出すことができたらと。事業の大方針となるようなアイデアを、技術側から生み出していきたいですね。

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※本記事は2021年12月14日に公開しており、記載情報は現在と異なる場合がございます。