ユーザー目線の徹底で“俺の軸”ができた。2年連続MVP Applivマーケティング担当の紆余曲折
アプリレビューサイト「Appliv」のマーケティングを担当、ナイル社内でも2年連続でMVPを獲得する福田士朗。キラキラのエリートかと思いきや、内実は泥臭く、トライアンドエラーの繰り返しで自分の強みを見出しました。
スマートフォンメディア事業部
福田 士朗(ふくだ しろう)
1989年6月生まれ。早稲田大学商学部卒。Web系のベンチャー企業を経て、2015年ナイルに中途入社。Applivの広告営業や運用を経て、現在はマーケティング業に専任。個人やチームのマーケティング志向を高める動きに従事している。
目次
「メディア事業の創造をできる力を身に着けたい」と転職を決意
――福田さん、ナイルは2社目ですよね。前職ではどんなことをされていたんですか?
学生時代からインターンしていた会社に1年半くらいいて、それからナイルに入りました。前の会社はナイルと同じようにWebマーケティングをやっている会社でした。もともと「Webメディアに関わる事業を作れる人間になりたい」という思いがあり、医療、美容、FXなどのWebメディアの運用を手掛けていました。メディア運用に関係することは何でもやりましたね。例えば健康にまつわる会員制サイトでは、医師など有識者による記事コンテンツ制作がメインで、原稿の手配や記事投稿に始まり、DBの更新、SEO、システムエラー時の簡易的な対応など、総合職ではあったのですが幅広くやっていました。
――色々とやっていたんですね。
勿論身近に先輩もいたのですが、教えてくれる人が多いわけではなかったので、自分でも勉強しながらやっていました。書籍やWeb記事を読んだり、勉強会やセミナーにも積極的に参加したりして。
でも続けていくうちにモヤモヤし始めてきたんです。いろんなことを経験できているけれど、もっと突出した強みを伸ばしたいなと。幅広い経験を通じてオールラウンダーとなったとして、自分が目指すような事業をつくり上げる人間になれるだろうかということころで自分自身に疑問を感じていました。
――なるほど。そこからナイルに入ったきっかけは何だったんですか?
Webマーケティングのことを勉強するのに情報収集に「SEO HACKS」(デジタルマーケティング事業部が運営するSEOにまつわるオウンドメディア)をよく読んでいたんですよね。Webメディアの運営の仕方やSEOの考え方をよく参考にしていましたね。それから通っていた勉強会にもナイルの社員が参加していて、知り合いもいたんです。だから親しみを感じたというか、自分を成長させるにはいい会社だなあって思って。
――ナイルと以前の会社との違いを、どこに感じましたか。
寛容さというか、フラットな視点でものごとを捉える力ですね。知識が豊富で自分たちの考えもしっかりあるのに、それに固執しないというか。いろんな情報や意見を吸収して、そのうえで本質的な考えに落とし込んでいくっていう姿勢がクレバーだなと思いましたね。
魚は潜って掴みに行け!長期視点の重要性に開眼
――ナイルでの仕事は、すぐに慣れましたか。
正直かなり苦戦しました(笑)。最初はApplivの広告担当で、出稿主への営業や他メディアや商材とのコラボ企画を提案する仕事をしていました。ところが最初はまったく歯が立たなくて。事前に勉強していたのに、先輩の営業先に同行しても話が分からないんですよ。議事録を任されたのに、2行で終わったこともあります(笑)。
――Webマーケティングといっても、以前の仕事とはまったく違ったわけですね。
はい。もう新卒と同じレベルでした。営業の仕事も初めてでしたし。それから仕事のスタイルに順応するのにも、少し時間がかかりました。というのも、私は質より量!とりあえず数をこなすみたいなスタンスで仕事をしてきてところがありました。だからナイルに来てから営業メールを送るにしても、とにかく手当たり次第にやっていたんです。
――でもそのやり方では噛み合わなかった。
「そんなにいっぱいやっても、しょうがない」って指摘されて。「この企画ならどんな相手に響くのか」「どうしたらこのお客様とおつき合いできるのか」といったことを考えることが新鮮でした。
以前、事業責任者の高階が「ヌシのいる釣り堀に釣り糸を何度も垂らしていたってムダ。潜って捕りたい獲物を直接掴みに行かないと」って話したことがありました。目から鱗でしたね。横のつながりやすでにおつき合いのあるところからの紹介など、パートナーシップを築くことで生まれる機会もあるわけで。長期視点の重要性を理解しました。
――自分には合わないと、感じたことはなかったですか。
新しいことにチャレンジするのは好きなので。それに、やるならとことんやりきりたい。最初の会社って前のめりで、テンション爆アゲでウェイウェイしてる感じだったんですよ。私自身はその感じが嫌いじゃなくて、むしろ社会人としてのコアな部分はめちゃくちゃ影響を受けている気がします。そういう気持ちを持って新しい文化を社内に作っていこうと思っていました。
――転機が訪れたのはいつでしたか。
1年くらいして、Applivの組織体系が変わった時でしょうかね。ちょうどこのタイミングでApplivの海外展開に挑戦していた高階が帰国して、その時に一度面談をしました。その時に「お前のことはよく分からん」って言われたんです(笑)。
――分からない!?(笑)
一緒に仕事もしたことがないし、能力も未知数だって意味だったと思うんですけど。先入観なく自分のことを見てくれたから、リセットしてまた頑張れたんです。幸いサイト上の数字をウォッチしながら改善させるのは、得意分野でしたし。
――営業を離れてからは、どのようなことをしたんですか?
マーケターとして、Applivの改善を手掛けています。サイトのUI改善、コンテンツ企画や新たな収益口の開拓などです。Applivには3,000ものカテゴリーがあって、ユーザー層も幅広いですし、いろいろな可能性を秘めています。どういうビジネス展開ができるか、日々いろいろ試しています。
「あれを仕掛けたのは誰!?」と世間を騒がせるマーケターになりたい
――Applivの運営では、何を大切にしていますか。
Webメディアの核は、やはりコンテンツだと思うんです。もちろんデザインやUX、ページの表示速度など、技術的なところも大きいのですが。でも発信する情報に面白さ、共感、信頼性がなければ、そもそも誰も興味を持ってくれないですよね。ですからユーザーの気持ちに徹底的に寄り添い、情報の“質”を上げていこうと。そこはこだわりを持ってやっています。
――ユーザーの気持ちに寄り添うためにしていることは。
改善案や企画を考えるときはひたすらサービスを使ってみて考えることと、あとはいろんなアプリをダウンロードして、使い倒していますね。そうしてアプリを探している人はどういう行動をするのか体験したり、アプリの目利き力をつけたりしています。ジャンルは何でもですよ。旅行からゲームから便利系もいろいろ試しましたね。ちなみに今の奥さんとは、マッチングアプリで出会いました(笑)。
――実際に成果も上げて、社内のアワードでは2年連続でMVPに輝きましたよね。
Applivのユーザー数を増やす施策について、プロセスと結果の両方を見てもらえたうえでの成果だと思っています。成果というと、普通は営業や売上の話にスポットが当たりやすいんですよね。クロージングを担うし、収益という分かりやすい指標もあるし。1年前は収益改善によって私はMVPを受賞したのですが、今年の受賞は全く違う軸での受賞でした。「シンプルに売上を作るだけの人じゃない」っていうのを周りに示す意味で、受賞した意味があるのかなと感じています。
――いろんなパートが機能して、サービスの充実が成り立つわけですもんね。
でも、(わかりやすい成果で受賞したとしても)自分のやったことは大したことないとは言いません。いろんな人のおかげではあるのですが、「陽の目を見る形に引き上げたのは俺だぞ!」みたいな。私、ストレングスファインダー(米国ギャラップ社の自分の強みを知る開発ツール。自分を特徴づける5つの資質を知ることができる)では最上志向と達成欲がものすごく高いんです。得意なところはとことん伸ばしたいし、何かしらの強みがある人と一緒に仕事して成果を残していきたい。逆にまとめ役は苦手です。人の話を聞かないから(笑)。
――意外な感じがしますね。
去年から3カ月ごとにプロジェクトチームを組む体制に変わったのですが、オーナー役は半年で降りました。むしろ推進役としてオーナーを支えるほうが、自分のよさも発揮できるので。ウェイウェイしたノリが自分のルーツなので、勢いづけるとかぶっちぎりで突破するとか。そういう言葉は好きなんです(笑)。
――ナイルに来て、自分の強みをつくることはできましたか。
ただサイトを運営するというのでなく、本流のWebマーケティングに取り組めていることを考えると、ナイルに来てからの収穫ってものすごく大きいと感じています。学べる環境が整っているんですよね。デジタルマーケティング事業部はナショナルクライアントとのおつき合いが多いし、社外にいるトップマーケターとの接点もあるから相談したい時はすごく心強い。仕事を通じてストレッチできる場所だという実感があります。
――今後の抱負を教えてください。
スマートフォンメディア事業部としてマーケティング力の向上を掲げていますが、これは私個人の目標でもあります。かっこいいなあと思うのは、施策がヒットして「あれは誰が仕掛けたの?」と世間が騒ぐ感じ。そこに自分の名前を刻めたらなあと。ナイルの名物CMOになって、心身気鋭のマーケターとして『情熱大陸』とかの密着を受けて、著作がヒットして…ってなったら嬉しい。ちょっと大げさかもしれないけど。でも達成欲強いですから、それなりに本気です(笑)。
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本文一部修正:2019年3月11日
※本記事は2019年3月11日に公開しており、記載情報は現在と異なる場合がございます。
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