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異動によって新しい世界に踏み出し、成果に結び付ける先輩「フミダス」の今

ナイルでは、8月に新たな人事制度「フミダス」をリリースしました。
「フミダス」は、成果を出したメンバーの異動希望を1年以内に100%実現する制度。ネクストキャリアを考えるにあたって、社内でもさまざまなキャリア形成が可能であることを広く周知する目的で、ナイルの文化として根づいていた社内異動推進の取り組みを制度したものです。

実際、これまでに多くの社員が、それまでの活躍を踏まえて社内異動を実現し、キャリアの幅を広げています。今回は、異動経験のあるマーケター3人に話を聞きました。

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福田士朗(ふくだ しろう)
モビリティサービス事業部 広告ユニットマネージャー
(前:メディアテクノロジー事業部 マーケター)
Web系のベンチャー企業を経て、2015年ナイルに入社。Applivの広告営業や運用を担当した後、現在はモビリティサービス事業部でマネージャーとしてマーケティング業に従事。

平塚直樹(ひらつか なおき)
モビリティサービス事業部 マーケター
(前:デジタルマーケティング事業部 Webコンサルティングマネージャー)
2016年、新卒入社。オウンドメディア責任者とSEO責任者を兼任し、SEOを中心としたコンサルティングの監修を行いつつ、情報発信や教育、高難易度プロジェクトのディレクター担当。その後、モビリティサービス事業部に異動してマーケティング業務に携わる。

大澤心咲(おおさわ みさき)
デジタルマーケティング事業部 マーケター
(前:同事業部・Webコンサルタント)
新卒でアクセンチュア株式会社に入社後、2018年にナイル株式会社へ中途入社。Webコンサルタントとして顧客ウェブサイトの成長を支援。2020年4月からはデジタルマーケティング事業部の新規顧客獲得の専任担当となり、商談数3倍、資料ダウンロード数を10倍にした。現在は新商材開発と新規チャネル開拓に挑戦中。

キャリアの停滞感を自覚して、異動を決意

――まず、皆さんの異動に至った経緯を伺います。福田さんは2017年、2018年と2年連続で全社MVPを受賞されてますが、そこからなぜ異動に至ったのでしょうか。

福田当時、自分の成長に停滞を感じていたんです。ここからどうやって成長するか、どうすればもっと難易度の高い仕事ができるようになるのか――そんなモヤモヤを、人事責任者の土居(健太郎)さんにぶつけたのが異動のきっかけです。

――土居さんの反応はどうでしたか。

福田:異動を含めて今後のキャリアを考えていると伝えたら、「うん、いいんじゃないの」って(笑)。
土居さんはその頃、キャリアに悩んでいそうな社員にみずから声をかけていたそうで、私ともそろそろキャリアの話をしようと思っていたみたいです。それもあって、私の意向を汲んで「福田のキャリアを応援するよ」と言ってくれました。

一方、当時の上司には「やれることを、ちゃんとやりきったのか」と問われましたね。その頃はあまり成果を出せていない時期だったので、中途半端な成果のままで異動していいのかという意味だったんだと思います。
異動までの残り数ヵ月で、「福田がこの部署にいて良かった」と思える功績を残していけと発破をかけられました。

福田士朗

――次のステップに向けて背中を押してくれた感じがありますね。平塚さんも、みずから希望して異動したと聞きました。

平塚:はい。私も、長期インターン時代も含めて、長くWebコンサルティングの仕事に取り組んできた中で、成長の壁を感じたのがきっかけです。
それまでと同じように業務に取り組むだけは、非連続的な成長や、会社が掲げている「事業家」を体現するような活躍はできないと思うようになり、環境を変えて自分を追い込むために異動を希望しました

あと、これまではWebコンサルタントとして顧客のマーケティングを支援する立場でしたが、今度はマーケターとして自社サービスを成長させることに挑戦したいと思っていたことも理由のひとつです。
そのために、得意領域を伸ばすだけでなく、より広範な知識を身につけられる新しい環境でチャレンジしたいと考えました。

――最初に相談したのは…。

平塚:私も土居さんでした。「いいと思う、代表にも相談してみなよ」と前向きな言葉をもらいましたね。
その後、代表とも面談をして、自動車のサブスクリプションサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」を提供する、モビリティサービス事業部のマーケターに異動することに決まりました。

異動時の面談で、「もし異動先で活躍できなかったら、元の事業部に戻される可能性はありますか?」と聞いたんですが、代表からは「成果が出ないのを理由に戻すつもりはないから、不退転の決意で臨んでくれ」という言葉をもらって。腰を据えて新しい仕事に取り組めそうだなと思って、うれしかったですね。

入社前に話したキャリアの展望が異動につながった

――一方で大澤さんは、みずから異動を願い出たのではなく、上長から打診があったんですよね。

大澤:はい、そうですね。実は、ナイルへ転職する際、面接で「Webコンサルティングも楽しいのでやっていきたいけど、いつかどこかのタイミングで自社サービスにも関わってみたい」という話をしていたんですが、それを上司が覚えていてくれたんです。

それまで、デジタルマーケティング事業部には専任のインハウスマーケターがいなかったんですが、今後インバウンドの受注を増やしていくために、事業部内にマーケティング機能を立ち上げることが決まって。そこで、「大澤さん、やってみない?」と声をかけてもらったのが異動のきっかけです。

――面接のときの話を覚えてくれていたとは、うれしいですね!

大澤:Webコンサルタントとしてクライアントワークをやりながら、オウンドメディアのコンテンツ制作にも少し関わっていたので、そのあたりの動きを見込んでくれたのかもしれません。
案件の問い合わせ数に対してコンサルタントの人員が足りていない状況だったのですが、個人のキャリア希望を優先してくれるなんて懐が広いなと思いました。

平塚:その当時は私もまだデジタルマーケティング事業部にいて、マネージャー会議で話を聞いていたんですが、代表は「大澤さんは質問の仕方や着眼点がいいから、きっとやれると思った」と言ってましたよ。ビビッときたと。

経験が活きることも、違いに悩むこともある

――これまでの経験で、異動後に活きたことはありますか。

平塚:それまではSEOを専門的にやってきたので、サービスサイトのSEOやオウンドメディアに取り組む上では、Webコンサルタント時代の経験が非常に役立っていますね。

また、ユーザーがどんな状況のときに、どういう心理状態で、どんな情報探索行動をとるのかといった分析をひたすらやってきたので、そこで鍛えられた想像力は活きていると思います。
これはSEOなどのWebマーケティング施策に限らない話で、CMやアンケート調査などをやる上でも、Webコンサル時代の経験が下地になっていると感じます。

大澤:Webコンサルタントは仕事を依頼される側で、インハウスマーケターは逆に依頼する側。コンサルタント時代には、SEO以外にも広告やマーケティングオートメーションの相談も受けていたので、市場にどんな会社があって、その会社はどんな領域が得意なのか、ある程度知れたのはよかったと思います。一人マーケターではできることに限界があるので、いくつかの業務を外注していましたが、外注先選定の候補の企業を出す際にコンサルタント時代の経験は役立ちました。

あと、クライアントワークを通じてさまざまな事例に関わってきて、万策尽きたと思ったところから何とか提案をひねり出す経験を何度もしてきたので、アイディアの引き出しが増えたのも良かったかなと。

福田:異動前のメディアテクノロジー事業本部では、さまざまな職種のマネジメントをやっていて苦労してきたので、今はその経験を学びにして、うまくやれていると思いますね。

スキル的な話でいうと、広告のマネタイズ側から、出稿する側に異動したので、価格交渉だったり、メディアの選定だったりといった部分でも以前の経験が役立っています。

平塚直樹

――逆に、異動後に苦労した点もあれば教えてください。

福田:異動前の部署は、比較的勤続年数の長いメンバーが多かったので、あうんの呼吸で仕事をしていたような感じでした。それに対して、モビリティサービス事業部は新規事業で採用を強化して組織を作っている部署なので、入社間もない人がほとんど。さらに、自動車サービスということもあって、Web業界以外からの転職者も少なくありませんでした。

なので、それぞれに仕事の進め方が違って、コミュニケーションの取り方にも違いがあったので、どう合わせていくかには頭を使いましたね。同じ会社ですが、文化もそれまでとまったく違うし、転職したような気分を味わいました(笑)。

平塚:クライアントワークは、自分がどうしたいかより、顧客が目指すことを実現するにはどうすべきかを考えて成果を出す仕事。なので、クライアントの要望に応える考え方が染みついていて、モビリティサービス事業部に異動しても、関わる人すべての意向を尊重しようとしすぎて苦労しました。

自社サービスの場合は、成長のために何をするべきかを自分で考えて意思決定しなければいけません。部署やチームがそれぞれの役割と責任範囲を持っている中で、自分の考えた施策を進めるために、周りを巻き込んでいったほうがいいのかは、いまだに悩むことがありますね。

大澤:異動した当時は、何からやるべきか、何がわからないのかもわからない状態の中、手探りで仕事をしていました。その中で、さまざまな人が良かれと思ってしてくれるアドバイスとどう向き合うべきかは、考えることが多かったです。

デジタルマーケティング事業部には、経験も知識もあるメンバーが多くいるので、もらえるアドバイスは正しいこともあるに違いない。でも一方でリソースは限られているので、すべての提案を受け入れることは難しくて。
だったら自分で考えたことを実践して成果を出して、数字で納得してもらうしかないと思ったんですよね。そこから自信を持って判断できるまでには、時間がかかりました。

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「フミダス」の名称にはナイルの風土がよく表れている

――異動をしたことで、どんな経験やスキルを得たと感じていますか。

福田:自動車のサブスクリプションを提供している定額カルモくんのサービスは、Webの中だけでは完結しないので、Webに加えてオフラインでの行動も含めて分析したり、複数のチャネルでの成果をさまざまな角度から検証したりと、これまでより立体的に分析ができるようになりました。自分のマーケティング力の幅が広がっているのを感じますね。

マーケティング企画の中で、大手企業や地方のお客様など、これまでまったく関わりがなかった世界の方々と接点を持てていることも、とても新鮮でおもしろいです。

平塚:福田さんの言う通り、定額カルモくんでは個々のマーケティング施策にどれだけ予算をかけられるか、それによってどんな反応が得られたか、オンライン・オフラインともに緻密な計算と分析を重ねる必要があります。
施策にかける予算提案の見積もりや、施策結果の数値分析スキルは異動してから身に付きました

大澤:インバウンドでの問い合わせ数を増やすために、インサイドセールス機能を立ち上げて、自分でチームを作っていくことに挑戦できたのは大きな経験でした。

異動した後に気付いたのは、私が今経験していることって、ナイルのWebコンサルタントのメンバーがクライアントワークの中で普通にやっていることなんですよね。例えば、クライアントといっしょにオウンドメディアを0から立ち上げて編集チームやWebマーケティングチームを作り、リードを増やすとか…。

――確かに、立場が変わっただけでやっていることは大きく変わらないですよね。

大澤:セールスとマーケティングで商談数を3倍にすることができたのも、そもそもナイルが提供しているコンサルティングサービスの質の高さがあったからだと思うんです。
改めてナイルのコンサルティングはすごいなと感じられたことも、今回の異動で得られた気付きでした。

大澤心咲

――最後に、実際に異動を経験した立場から、今回制度化された「フミダス」について一言いただけますか。

大澤:「フミダス」って名前がいいですよね。私が異動したときもそうだったように、ナイルは事業成長だけでなく個々人のキャリアを大切に考えて、一歩踏み出す後押しをしてくれる会社。それを体現している名前だと思います。

福田:そもそもナイルは、わかりやすさとか納得感を大切にしています。キャッチーでわかりやすい名前には、そういたナイルの風土がよく表れていますよね。

平塚「ベンチャーのキャリアアップは転職が正義」みたいな風潮にずっと違和感があったので、社内で理想のキャリアに挑戦できるのはとてもいいことだと思います
チャンスをつかむために、同じ会社にいながらにして一歩踏み出す。そういう人がどんどん増えていくといいですね。

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