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エンジニアの枠を超えた動きが売上200%成長を実現。Appliv TOPICS開発担当者の挑戦

エンジニアにとって、プロジェクトの推進に欠かせないQuality(品質)、Cost(価格)、Delivery(納期)は非常に重要な概念です。一方で、QCDばかりが求められて「なぜこうなんだろう?」「ユーザーはこういうものを求めているのでは?」といった疑問やアイディアを反映できないことに、モヤモヤしているエンジニアの方もいるのではないでしょうか。

そんな中、ナイルが展開するメディアテクノロジー事業の基幹メディア「Appliv」に紐付くスマホ情報サイト「Appliv TOPICS」は、開発を担当するエンジニア自身の気付きをヒントに圧倒的な成長を遂げています。

メディアテクノロジー(MT)事業本部が掲げる「全員企画・全員自走」を体現したAppliv TOPICSチームのメンバーが語る、ナイルのエンジニアとして働くおもしろさとは?

サービス躍進の要となった馬場園 祐樹と齊藤 栞に話を聞きました。

馬場園 祐樹(ばばぞの ゆうき)
メディアテクノロジー事業本部
ビジネスマネージャー 兼 開発マネージャー
ソーシャルゲームの開発責任者、受託開発などを経験し、2019年にナイルへ入社。Appliv TOPICSの開発計画策定、体制構築、進捗管理、グロースハックなどを担当している。

齊藤 栞(さいとう しおり)
メディアテクノロジー事業本部
エンジニア
新卒でSIer企業(SES)に入社。2年半勤務した後、2019年にナイルへ入社する。現在はAppliv TOPICSのシステムコーディング・管理画面の保守を担当。

エンジニアだけど“なんでも屋”、枠にとらわれない動きが実を結んだ

 ――お2人の今のお仕事について教えてください。

馬場園ビジネスマネージャー兼開発マネージャーとして、Appliv TOPICSの開発計画策定をはじめ、体制構築、進捗管理、グロース管理などを行っています。

ビジネス側と開発側を兼務する例はあまりないと思いますが、ビジネスから開発まで一貫して理解できるレアな人材になるチャンスと捉えて取り組んでいるところです。

齊藤私は、Appliv TOPICSのシステムコーディングのほか、新機能の追加や不具合対応といった管理画面の保守を行うエンジニアです。馬場園さんの下に、私やコンテンツディレクター、アルバイトのライターさんなどがいて、プロジェクトごとにチームを組んで仕事をしています。

――Appliv TOPICSは前年比2倍以上の速度で急成長を遂げ、Applivの新たな収益の柱になりました。なぜここまでの成長を実現できたのでしょう。

馬場園マネージャーとして着任が決まったとき、事業部長から受けたオファーが2つあります。

1つは、1,000万UU以上の安定したトラフィックをもつApplivの基盤を生かし、Appliv TOPICSの売上を2倍にすること。もう1つは、できたばかりのチームを強化して成長させることです。

この2つを並行して実現するために、まずはメンバー一人ひとりの性格ややりたいこと、今現在のスキル、さらには得意・不得意も見極めた上で最適な配置を考え、できるだけセグメントを切らないようにしました。

小さな組織でいちいちあいだにマネージャーが入ると、伝言ゲームのようになって少しずつパフォーマンスが落ちてしまいます。「全員企画・全員自走」を掲げるMT事業本部では、職種にかかわらず一人ひとりが事業やプロダクトを考えて提案するので、フラットなディスカッションができるしくみが不可欠だと思いました。

そこで、開発依頼は基本的にすべて齊藤さんに集約して、コンテンツディレクターと直接やり取りしてもらっています。

馬場園祐樹

齊藤全員が「プロジェクトの成功」という共通の目的に向かって動いているので、職種の垣根が低いんです。職種が違う人と話すことによって、エンジニア同士では出てこないエンドユーザー目線の意見がもらえるのはとてもありがたいですね。

あとは、「収益を上げるのにこれが必要」「こういうことがやりたい」といった話がしやすく、妥当性が認められればすぐに実行できるのもいいところだと思います。

象徴的だったのは、Appliv TOPICSにデザイナーがいないのは不便だなと思って、「デザインまで自分でやってみたい」と言ったらやらせてくれたこと。サイトデザインを大きく変えるとき以外は、デザインまで一貫して任せてもらえるようになって、仕事の効率も上がりました。

またそうできるようになったことで、依頼された機能+αの答えを返そうと思えるようにもなりましたね。

――エンジニアが企画や提案、さらにデザインにまで携わるのは、一般的なエンジニアとはかなり違う動きですよね。

齊藤そうですね。特定の技術を極めたいスペシャリスト志向のエンジニアにとっては、魅力的ではないかもしれません。私自身は、前職のSIerで経験した「言われたものを言われた通りに作るだけ」の仕事が性に合わなくて転職したので、エンジニアの枠にとらわれない今の環境に満足しています。


齊藤栞

馬場園SIerや受託開発の場合、大枠は別のところで決まって、その一部だけが下りてくる。なぜやるのか、なぜこういうビジネスモデルなのかがブラックボックスのまま進むから、納得感がないんですよね。私も“ひとり法人”をやっていた時代に同じ経験をしたのでよくわかります。

ナイルは、求人票に「エンジニアだけどなんでも屋」的なことが書いてあって(笑)。ほとんどの会社はエンジニアに技術だけを求めてくるから、ビジネスモデルありきで仕事をしたい人にはここしかないという感じでした。

――入社後にギャップはなかったですか。

馬場園いわゆるベンチャーらしからぬ体制が出来上がっていて、研修も段階的にしっかりやってもらえたのは意外でしたね。メディアテクノロジーの名前のとおり、ブラック的な手法に頼らず「メディアの力できちんと結果を出していこうぜ!」って快適さに驚きました。

齊藤ベンチャーだし、ある程度放置されることを覚悟していたけど、みんな異常に面倒見がいいんです(笑)。「セットアップして」といわれて手順書を投げられ、わからなくても聞きづらい組織にいたこともあるので、そこが良い意味でのギャップでした。

前向きな失敗を歓迎する風土が、意欲とリンクして得た成果

――齊藤さんは入社5ヵ月でMT事業本部の月間MVPを獲り、さらに全社の年間新人賞も受賞されました。こういった八面六臂の活躍が見られたのは、事業部の環境によるところも大きかったんですね。 

齊藤誰にでも、なんでも言ってくれて大丈夫!という雰囲気が結果につながったところは大きいですね。全員が事業家的な視点を持って自走する組織をめざすよう常に言われていますし、「やってもいいよ」ではなく「どんどんやってくれ!」に近いので。

馬場園齊藤さんの最初の成果は、広告売上を大幅にアップさせたことなんですが、元々は構造化データを改善できないか調べていて、リンク広告に行き着いたんだったよね。

齊藤はい。気になって調べたら収益性が高いことがわかって、提案しました。

馬場園その時点では、実は周りの期待値は低かったんですよ。でも、だめならだめで、なんでだめなのかがわかればいいと思ってGOサインを出したんです。そうしたら、翌日から数字が上がった(笑)。

齊藤外部要因じゃないかといわれたりしつつ(笑)…継続的に結果が出たことでMVPを獲ることができました。

――失敗してもいいからやってみよう、と。

馬場園エンジニアって、失敗しないことが使命のようなところがあって、慎重さがすごく求められるんです。でも、ナイルには「やってみて検証すればいい」と、エンジニアでも失敗を許容してくれる風土がある

「エンジニアだからここまでだよね、これが限界だよね」と決めつけず、可能性を信じてやらせてくれるので、みずから発信したいエンジニアなら非常にやりがいをもって仕事に取り組めるのではないでしょうか。

齊藤自分が提案した施策がどう売上に影響したのか、アナリティクスなどを使って目で見て確認できることもポジティブになれる理由の一つだと思います。

ツールの使用や検証に制限がなく、みんながすべてのツールを使えるんですよ。

馬場園これまで「Appliv TOPICSってなんだろう」と試行錯誤しながらやってきた結果、プロダクトの地盤も固まってきました。

2021年の目標はさらに2倍成長。実現のために一人ひとりの能力をもっと活かせる環境を作っていきたいですね。