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サービスに揺るぎない魅力を。経営畑で腕を磨いてきた執行役員が語る、新天地での決意

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新卒で入社した株式会社オプト(現:デジタルホールディングス)では、26歳で部長、28歳で子会社社長と、早くから経営サイドへキャリアの舵切りをし、2022年3月から執行役員としてナイルにジョインした久米田晶亮。

「新しい波」を自認する久米田は、外部で経営に携わってきたからこその視点でナイルの課題を指摘し、事業づくりと、一人ひとりが自由に才能を発揮できる組織づくりをスタートさせています。ナイルの成長を加速させる起爆剤として期待される久米田に、これまでの経歴や展望を聞きました。

久米田 晶亮 (くめだ しょうすけ)
執行役員
自動車産業DX事業部 セールス・マーケティング領域管掌
2008年、株式会社オプト(現:株式会社デジタルホールディングス)に新卒入社。2014年に同社の完全子会社として株式会社コネクトムを創業し、代表取締役として経営全般を管掌。有店舗事業者のデジタルシフト支援のための来店促進ツール/SaaS開発事業の立ち上げを行う。2021年1月に同社代表取締役を辞任、同年9月に取締役を退任し、2022年3月にナイル入社。

若い頃から責任あるポジションに。さまざまな経験の中で活躍の幅を広げた

――新卒でオプトに入社後、28歳でグループ100%子会社のコネクトムを創業・代表取締役に就任されました。いつ頃から、経営に携わりたいと思っていたのでしょうか。

父がCMの制作会社を経営していたこともあって、就活の段階からいずれは社長になりたいと思っていました。誰かに示されたことではなく、自分が本気でやりたいと思うことをやれるポジションに就きたいという気持ちが強かったですね。単純に、言葉として「社長」の響きに憧れがあったのも正直なところです(笑)。

――社長を目指すキャリアのファーストステップとして、オプトを選ばれたのはなぜですか。

就職活動を始めるとき、学歴にコンプレックスがあったので、賢い同期と戦うには計画が必要だと考えました。計画をしていない賢い人と、学力では劣っていても綿密に計画を立てている人なら、なんとか同じ土俵で戦えるのではないかと思ったからです。

そこで、当時流行っていたマインドマップ(※)で目標を見つけ、プロセスを管理する手法を試してみました。その結果、描いた目標を達成するには、新卒で加速度的に成長しておく必要があることに気付いたんです。早く成長するには、優秀な人たちに揉まれながら切磋琢磨するのが一番。それで、企業に勢いがあり、能力ある人材が多く集まるであろうオプトを選びました。

※マインドマップ…ひとつのテーマに関連する言葉を放射状に展開していく図のこと。アイデアを出すときや、思考の整理をするときに役立つ。

――前職入社後のキャリアについて、詳しく教えてください。

新卒で入社してプロダクトセールスに携わり、入社後1年半ほどで全社MVPを受賞しました。翌年、BtoCも見ておいたほうがいいという上司の判断で、大手ソーシャルアプリ会社へビジネスプロデューサーとして出向しています。一気にビジネスの難易度が上がり、MVPで高くなっていた鼻をボキボキへし折られた、苦くもありがたい記憶がありますね。

2011年に、オプトでビジネス開発部創設を提案して部長になってからは、既存事業の領域を拡大するビジネスデベロップメントを担当しました。特定テーマに集中するためにオムニチャネルソリューション事業部を新設し、部長として資本業務提携やМ&Aを牽引しながら事業を立ち上げています。

――オムニチャネルソリューション事業部ではどんなことをしていたのですか。

オムニチャネルに関連するO2O市場が急拡大していた時期だったので、オプトでは業界に先駆けて取り組みを本格化し、米国のO2Oソリューションの独占販売権を獲得していました。このツールを活用したO2O集客支援サービスを提供していたのがオムニチャネルソリューション部です。
2014年にはこの組織が株式会社コネクトムとして独立し、代表取締役社長に就任しました。

まったく別の環境で挑戦したかった

――オプトには10年以上在籍されましたが、そのあいだ転職は考えなかったんですね。

転職って、今いる環境では得られないものがあるときや、転職したほうが希少価値の高い経験ができるときにするものだと思うんですよ。その点、オプトは「一人一人が社長」のバリュ―の通り、20代の若手のポテンシャルを信じて責任ある役職を任せてくれました。稀有な経験ができる会社だったので、転職は考えなかったですね。

むしろ、新卒で入社して、数年したら辞めていく人が多いことを憂慮していました。ネット系の会社でよくあるのが、新卒で入社した人が30歳手前になって、経験やスキルが一通り身に付いた段階で辞めるパターンです。

これを繰り返していると、会社は新卒から一定期間を育てる「人材育成の箱」のようになり、落ち着いて事業を伸ばしていくことができません。「キャリアアップのためにそろそろ転職したほうがいい」といった先入観にとらわれて転職に流れてしまう側も、望んだキャリアを実現できなければ不幸です。

より多くの人にチャンスを与える環境を作り、もったいない転職の数を抑えてグループをもっと良くしたいと思っていたことも、働くモチベーションになっていたと思います。

――では、今回転職を決意したきっかけは?

新卒からずっとオプトに在籍していて、一度はまったく別の環境でチャレンジしてみたい気持ちが強くなったことが最大の理由です。社長を辞任したこのタイミングで一度外に出て、足りないスキルや自信をつけたいという思いもありました。
前職ではそれなりに利益を出していた時期はあったものの、チームビルディングに課題があり、会社の成長スピードが上がらないことにもどかしさを感じていたんです。

7年社長をやる中で、だんだん自分を客観視できなくなりつつあったことも理由の一つですね。居酒屋をイメージするとわかりやすいと思うんですが、常連になるとなぜか一見さんより偉いような気になって、上から目線で物を言う人がいるじゃないですか。

そういうコミュニケーションの取り方がすごく嫌いだったのに、ふと気付いたら自分も「社長」の肩書きで部下と話をしていたんです。長く同じところにいる弊害を感じた出来事でした。

――転職先をナイルに決めた理由を聞かせてください。

ひとつは、これまで培ってきたスキルを、大きな産業の中で活かしてみたいと思っていたからです。漠然と、建築や医療、自動車などの業界を思い浮かべて動く中で、独立系でしっかりサービスを立ち上げているナイルの自動車事業「定額カルモくん」に魅力を感じましたし、このサービスが次のステージへ進む際に、私の経験を活かせると思いました。

もうひとつは、経営陣の存在です。自分の課題として感じていたのがチームビルディングの部分でしたが、自分の強みを発揮しつつも、苦手な部分を補い合えるメンバーたちだと感じました。代表も、長い時間を割いて面接を通じて目線合わせをしてくれて、信頼できると感じました。

ナイルにいることを誇らしく思える組織にしたい

――まだ入社したばかりで、今は少しずつナイルの事業と人を知ろうとしている段階とおっしゃっていましたが、今ナイルにはどんな印象を持っていますか。

多くのメンバーと接する中では、言葉を選ばずにいうと「イイ奴」が多いと感じています。一人ひとりの能力もすごく高いですよね。一方で、優秀な人材ばかりなのに、まだまだ才能を活かしきれてないメンバーが多いことにも気付きました。

そのため、僕が管掌する自動車産業DX事業部のマーケティングやセールスからカスタマーサクセスまで、誰もが遠慮なくやりたいことを主張できる環境にしたいです。

事業家集団というからには、「責任は上が持つから、やってみて」と大きく構えて、新しいチャレンジをサポートすることで、たくさんの人の秘めた才能を花開かせてあげられるんじゃないかなと思っています。もちろん、私自身がどんどんチャレンジする背中を見せながら、ですが。

――より主体的に事業づくりに取り組める人が増えるといいですね。

そうですね。みんなの満足感を高めて企業のブランド価値を上げ、自分が在籍していることを誇らしく思える、いるだけで多幸感のある組織にしていきたいと思っています。

――ありがとうございました。最後に、事業について今考えていることを聞かせてください。

自動車産業DX事業部の、「マイカーの概念を変え、誰もが自由に移動を楽しむ社会を作る」という事業ミッションを変えるつもりはありません。その上で、とんでもない巨大資本が乱立するこの市場において、「定額カルモくん」でしかできないことを模索していく必要があると考えています。

具体的には、契約後のユーザー体験を向上させて、口コミでどんどん定額カルモくん の良さが広まっていくようなスキームを構築していきたいですね。社員の大切な友人・知人が車を探していたら、自信をもってカルモをおすすめできるような、揺るぎない魅力づくりに向けて力を尽くすつもりです。