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資金調達やМ&A、IPOを経験。投資銀行のプロフェッショナルがナイルを選んだ理由

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2021年、総額50億円超の資金調達実施を発表したナイル。会社がさらにステージを上げていく中、ファイナンスや経営企画に精通したCFO人材の採用は喫緊の課題でした。といっても、CEOの右腕として企業価値の向上に寄与していく優秀なCFOは引く手あまたです。

2022年2月からナイルにジョインした岡田康嗣にも、その豊富な経験に着目した複数の企業から声がかかっていたそう。投資銀行を経てベンチャーでIPOの実現にも関わった岡田が、次のチャレンジの場としてナイルを選んだのはなぜなのか。キャリアの変遷とあわせて聞きました。

岡田康嗣(おかだ こうじ)
執行役員CFO コーポレート本部 経営企画室 室長
2009年、新卒にて日興シティグループ証券株式会社に入社。その後SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(モルガン・スタンレー・ビジネス・グループから出向)などを経て、2018年に霞ヶ関キャピタル株式会社に入社、取締役戦略投資事業本部長に就任。2022年2月よりナイル入社。

9年の投資銀行勤務を経て、ベンチャーでIPOを経験

――まずは、投資銀行での9年のキャリアの変遷からお聞かせください。元々MBAや経営系の専攻だったのですか。

大学院までは理系で、建築を専攻していたので、コーポ―レートファイナンスや財務、会計のバックグラウンドではありませんでした。
当時はリーマンショック前で、投資銀行が盛り上がっていた時代。仕事はハードでも、成果を上げれば正しい評価がついてくる世界でスケールの大きな仕事に携わりたいと思って、在学中に会計、財務、金融の資格を取り、投資銀行の世界へ飛び込みました。

――なるほど!それで、新卒で投資銀行に入社されたのですね。

新卒で日興シティグループ証券株式会社に入社した後、SMBC日興証券への転籍を経て、お声掛けをいただいて入社したモルガン・スタンレー証券とあわせて、証券会社には合計約9年在籍しています。不動産・建築セクターにおける上場企業の資金調達やM&Aのアドバイザリー業務を一貫して担い、IPOやPOといった資金調達、M&A合わせて100件近くのディールに関与しました。

特に資金調達案件は、日々刻々と変化し続ける資本市場における最適な資本政策の立案や、国内外の機関投資家に向けたエクイティ・ストーリーの構築を行い、クライアント企業のCEOやCFOに提供する、非常にエキサイティングな仕事でした。

また、シティグループやモルガン・スタンレーは、日本では日興や三菱といった日本企業との合弁事業として運営されていたので、外資系と日系のいいとこどりのハイブリッドなカルチャーにおいて、さまざまなバックボーンを持つ仲間たちのもと、良い経験ができました。投資銀行は、業務の質・量ともに、高いレベルのアウトプットを継続的に求められる環境でしたが、振り返ってみると、自身のプロフェッショナルとしての能力が大きく引き上げられたと思います。

――その後、2018年に霞ヶ関キャピタル株式会社に転職されました。事業側には、以前から興味をお持ちだったのですか?

キャリアを重ねる中で、みずからが意思決定者として事業成長に挑戦したい、貢献したいと感じたことが事業会社側にキャリアをシフトするきっかけでしたね。また、いつかは産業自体に大きな成長が見込めるIT業界に行きたいという思いがありました。

投資銀行と事業会社では求められるスキルセットが大きく違います。知見はあっても実務経験がなければ、ある程度の役職に就いて会社をリードできるまでにはかなり時間がかかるでしょう。

私の場合は、投資銀行における不動産・建設セクタ―の経験が長い中で、まずは知見のある業界の事業会社からステップアップしていこうと、先輩が創業者を紹介してくれたベンチャー企業である霞ヶ関キャピタルへの転職を決めました。

当時は30代半ばでの決断でしたが、自身の生涯を俯瞰して見たときに、脂が乗った40代の働き盛りにIT業界で腕を振るいたいと考えて、40歳手前で次のキャリアを選択することを考えていました。

人との相性と、多角化経営に惹かれてナイルへ

――霞ヶ関キャピタルでは、どんなお仕事をされていたのですか。

霞ヶ関キャピタルは、不動産や再生可能エネルギー施設の投資会社・ファンド運営会社になります。開発用地を調達し、その用地に開発企画をして付加価値をつけた上で投資家に売却した後、デベロッパーとしてのプロジェクトマネジメントと、ファンドマネージャーとしての資産運用を受託するビジネスモデルを展開しています。

成熟した不動産用途に限定せず、収益性の高い新しい投資テーマに着目して投資商品化していくという、不動産デベロッパーの中ではダイナミックな手法を採って事業運営していますね。

その中で私が担っていたのは、事業企画とファンド事業。新しい投資テーマを見つけて投資家に提案し、ファンド組成する領域です。それまであった再生可能エネルギー事業、アパートメントホテル事業に加えて、フロンガス規制を見据えた冷凍冷蔵倉庫をメインとする物流施設事業を企画・立案しましたが、結果として霞ヶ関キャピタルの売上と利益の大半を担う事業に成長しました。

――IPOも経験されています。

そうですね。入社して半年後の2018年の秋頃にIPOを実現しました。事業サイドに所属しながらも、投資銀行での知見があったことから、IPOの最終フェーズにおけるエクイティ・ストーリーの構築や、バリュエーションの交渉にあたりました。

入社した当時は30人だった社員も、3年9ヵ月の在籍中に110人前後まで増えましたから、規模感が変わりましたね。組織とともに売上も大きくなって、時価総額は4倍近くまで上がりました。

――最終的には、取締役まで務められましたが、なぜそこから転職を考えられたのでしょうか。

上場企業の取締役は、日々の経営判断がダイレクトに株価として評価されます。重責ではありますが、エキサイティングでもあり、非常に良い経験でした。取締役に就任してからも、事業合弁化などを主導した一方で、事業を金融サイドで牽引するという自身の役割は果たしたという感覚を持ちました。
そのタイミングで、前々からの希望だったIT業界に進むため、取締役としての任期を更新せずに転職することにしました。

――たくさんお声掛けはあったと思いますが、ナイルを選んだ決め手を教えてください

最大の決め手は、マネジメントとの相性です。

CFOとしてバリューを発揮するには、創業者との相性がすべてといっても過言ではないと思うんですよ。自分の資本市場や資金調達に関する考え方などを話し、相手からもさまざまな質問を受ける中で、肌感覚で相性を確かめていくプロセスを大事にしました。

面接で代表と話して感じたのは、良い意味で「まとも」な経営者だなということ。粗削りで破天荒なタイプの経営者が勢いで駆け上がっていくこともありますが、長期的な視点で見ると考え方が安定していてブレない経営者は安心感があります。

また、これまでのさまざまな変化の中で、経営陣が正しく時局を読んで考え抜いた上で決断を下してきたナイルの歴史にも魅力を感じました。経営の意思決定に関する考え方はさまざまで、一概に何が正解とは言い難いのですが、いっしょに仕事をする人とは判断軸が同じであることが大切。せっかくなら、同じ価値観を持つ人が勝ち抜いていくさまを見たいし、サポートしたいじゃないですか。

――確かに、共感できる組織の成長を支援できたら喜びもひとしおですね。

また、ナイルの事業が多角的かつ柔軟であることも入社を決めた理由の1つです。前職で物流施設を立ち上げた2020年の夏、それまで主力だったホテルから物流に事業の軸足をピボットしたおかげで、コロナ禍を乗り越えることができました。このとき、環境変化に柔軟に対応していくことの重要性を強く実感したんです。

これからの時代、激しい環境変化に適応できない企業は生き残っていけないと思うんですよ。ダーウィンの進化論じゃないですけど、強い者が生き残るんじゃなくて、変化する者が生き残る時代だと思うんですね。

その点、ナイルは、うまく事業を選ぶことで成長してきています。業歴が長く筋力があるので、ホームラン狙いでも、うまく事業を組み替えていくやり方でも、飽きずに新しいことにチャレンジできる余地はまだまだありそうですよね。

まずはナイルを深く知り、市場に正しく伝えることから着手したい

――CFOとして、これから着手したいことを教えてください。

CFOの役割とは、一義的には会社の価値を最大化させるための意思決定やコミュニケーションにあると思っています。ナイルのすべてを正しく把握した上で、資本市場にしっかり説明していくということですね。

といっても、今の難しい市場では、ナイルという会社にお化粧をして見た目を良くするだけでは通用しません。会社の価値をわかりやすく翻訳して資本市場に伝えるとともに、資本市場の声を正しく経営陣に伝えて経営判断に活かしていくことで、中長期的に会社の価値を最大化していく取り組みが大切だと考えています。

これまでの歴史や背景があって、さらに事業が多い分、時間はかかりますが、まずは一つひとつの事業に対する解像度を上げて理解を深めていくつもりです。あわせて、チームづくりや体制づくりに注力していくつもりです。

――ありがとうございました。最後に今後の意気込みを教えてください。

霞ヶ関キャピタルにおいてもずっと事業サイドに身を置いていました。CFOの肩書にとらわれず、事業を伸ばすことにコミットしていきたいです。多角経営で、今後もさらに新しい事業を世に出していくと思うので、その事業成長の一端を担いたいですね。

そして、投資銀行時代、先輩に教えてもらったことの中で、今も大切にしている仕事のポリシーが3つあります。

  1. 大きな視点で物事をとらえる(Big Picture)
  2. 既成概念にとらわれない(Outside the Box)
  3. 正しいことを行う(Doing the Right Thing)

投資銀行におけるクライアントへのアドバイザリー業務や、霞ヶ関キャピタルで物流事業を手掛けたときに、自身の原動力になったのはこれでした。ナイルでもこのポリシーに沿って、会社と事業を新しいフェーズに導いていく未来を実現したいですね。