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「自動車購買プロセスをDXする」開発責任者が語る技術視点での課題解決

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ナイルの自動車産業DX事業部(以下、MDX)では「おトクにマイカー 定額カルモくん」などのサービスを通じて、自動車購買プロセスのDXを実現しようとしています。事業部としてのチャレンジやエンジニアとしてのやりがい、今後の展望について、開発責任者・清水悠一に聞きました。

清水悠一(しみず ゆういち)
自動車産業DX事業部 開発責任者
大学卒業後、SI企業からエンジニアキャリアをスタート。2009年にauペイメント株式会社へ転職し、プリペイドの決済サービスに関わるシステム領域全般や、auPAYアプリのシステム開発を担当する。そこで培ったPMスキル、技術スキルを武器に、2021年ナイルへ入社。「おトクにマイカー 定額カルモくん」の開発責任者を務めている。

ナイルが標榜する「事業を作る」と自分の興味がリンクした

――まず、清水さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

2011年にそれまで勤めていたSI系の会社からauペイメントに移って、決済周りを中心としたシステム開発を担当していました。決済を動かすための業務システムやユーザー向けのスマートフォンアプリなど、Webだけにとどまらずバックエンド開発も含めて、幅広く経験しています。

auペイメントでは最終的に開発マネージャーとして、エンジニア組織を作ったり、技術選定をしたりといった、いわゆるテックリードのような役割を担っていました。そこで約10年間、一通りの開発経験を積んだところで、次のステージを目指したいと考えたんです。

その後、1社を挟んで、2021年にナイルに入社し、現在は定額カルモくんの新車サービスにおける開発責任者として日々システムを開発しています。

――“次のステージ”というのは、具体的にどのようなビジョンを描いていたんですか。

2016年頃からスマートフォンやWebアプリでも、よりリッチコンテンツを作っていく時代になって、さらにスピードが求められるような開発のニーズが社内外で顕在化してきました。それでビッグデータを活用するなどデータサイエンスの領域で、新たな知見を持ちたいと考えたんです。

当時のauペイメントでは、日々のトランザクションも10万、100万という単位で、ものすごい量のデータが溜まっていました。でもそれを活用したいと思って企画を出したんですが、予算や優先度的に実現までに時間がかかりそうだと感じて。新たな知見を得るためには環境を変える必要があると思って、転職活動を始めました。

――そこからどういう軸で転職先を探しましたか。

ポジションにはこだわりなく、業界も特に絞っていなかったんですが、ビッグデータ系のプロジェクトを扱える前提で、アナログデータをデジタル化するような会社がおもしろそうだと思っていました。

ポジションよりも「何ができるか?」を軸に探していましたが、声を掛けていただいたところはやはりプロジェクトマネジメントのポジションやテックリードが多かったですね。

――その中で、最終的にナイルに入社を決めた理由を教えてください。

ちょうど転職先として前職が決まったタイミングで、ナイルから「カジュアル面談しませんか?」というスカウトメールをもらったんです。そのメールにあった「事業を作る」という言葉が非常に刺ささりました。

システムは何かを良くするための1つの手段でしかないわけです。その手段を踏まえて、どんな世界を作っていきたいかを考える際に、社外へアピールをするだけでなく「社内の人たちはどうあるべきか」が「事業を作る」という言葉に表れていると感じたんです。
そういう会社なら、それまで開発一辺倒でやってきた自分も一皮剥けるんじゃないかなと。

――具体的な業務内容ではなく、ナイルの理念にまず惹かれたんですね。

元々、自分は「こういうプロダクトを作りたい」といったこだわりはなくて、「システム開発を通して何が残せるか、それをさらに高めていくための人材をどう育成していくか」に興味があったんです。「事業を作る」がそこにつながるのではないかと感じて、大きく惹かれました。

さまざまな業界の求人を見ましたが、ナイルでは自動車という日本のレガシー産業のDXを進めていくと謳っていたことと、これから組織を拡大していこうとしている会社であることもおもしろそうだと思って。
モビリティに関してはわからないことが多かったんですが、ナイルではApplivなどのメディアサービスなども展開しているので、Webの領域とリアルの領域を両方攻めていけそうだという気持ちもありましたね。

新しい技術の導入にも積極的、裁量を持って取り組める環境

――開発責任者として、どんな業務を行っていますか?

大きく2つあって、1つは「おトクにマイカー 定額カルモくん」というWebサービスサイトの新車領域に関する開発です。

このサイトはもともとVue.jsというSPA(シングルページアプリケーション)のフレームワークで作られたサイトだったんですが、ページを開くときの遅さでレンダリングに時間がかかってしまい、SEOの観点からデメリットになっていました。
そんな理由から、トップページだけ静的に作り直したため、静的ページと動的ページを二重管理する必要があったんです。こうしたSEOとUI/UXの課題を解消するためにJamstack化に取り組んでいます。

もう1つが、業務システムに近い領域のデータレイヤーの部分。契約者データや申込みデータなど溜まってきたデータを集約、収集、集計して、セールスなどビジネスサイドの担当者にタイムリーに数字を共有できる環境を構築しています。

――MDXとしての開発の進め方の特徴やおもしろさはどんなところにありますか。

事業的な方針が決まったら、それをどう実現していくかは自分たちで考えるのがナイルのスタンス。その上で、エンジニアとしての醍醐味のひとつは、使う言語やインフラ周りのクラウドサービスなどの技術選定、システムの構築環境を自分の裁量で選べることだと思います。

MDX事業部では、新しい技術をどんどん取り入れていこうというカルチャーがあって、自分でいろいろ試すことができる環境。なので、新しいことに目を向けてチャレンジしやすいですね。
必要であれば予算をとってエンジニアの権限で自由に進めていけるので、予算を抑えつつ技術的にベストなものをどう選ぶか、腕を試せる場が用意されているのもおもしろいと思います。

auペイメントでは、決済事業をやっているということもあり、24時間365日稼働が前提で、数時間のダウンタイムも許されないような世界でした。そのため、新技術を導入することよりもリスクヘッジを重視しないといけない環境で…。
新しい技術を採用したくても、事業インパクトを踏まえた投資対効果で最終的な意思決定がされていたのと、トライアルをするにしても方向性の合意形成に労力がかかってしまうんです。

そういった環境と比較すると、ナイルは新しい技術に挑戦しやすい土壌があって、裁量を持ってやれているので、いろいろ試せて楽しいですね。

――なるほど、「こうすれば絶対にいいのに!」と思ったらすぐ実行できるのは、やりがいにつながりますよね。

あと、自分の得意領域を磨きながら、新しい領域にも広げていきたい人にとって良い環境だと思います。
定額カルモくんは、サーバーレスという技術を使ってシステム構築していて、フロント、バックエンド、インフラの一部までJavaScript系言語で開発しているんですが、最初はフロントエンドやバックエンドから始めたとしても、JavaScript系の言語開発さえできれば、そこから領域を広げやすいというのはありますね。

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技術領域に責任を持ち、テクノロジー視点で課題解決に挑む

――MDX事業部の開発部門が現在抱えている課題、またはこれから発生しそうな課題はありますか。

自動車産業は日本最大170兆円の超巨大産業であって、日本の就労人口の8%が自動車関連といわれています。そんな中、私たちは自動車購買プロセスにおけるDXに挑戦していて、現在その対象は日本全国に及んでいます。

購買プロセスのオンライン化を進めるだけでなく、自動車整備事業者やサービスステーションとの取り組みなど、オフラインでの展開も始まっています。このようにプロダクトが多角化することによって、短期的にも中長期的にも今後さまざまな技術課題が生まれてくるはずです。

短期的に取り組んでいる課題としては、WebサイトのUI/UX向上。私たちのお客様は全国各地、年齢や性別もさまざまで、非常に顧客層が広いです。中にはインターネットを使うことに慣れていない方もいるので、そういった方も含めて誰もが使いやすいサイトに改善していく必要があります。

――さまざまな取り組みでかなり改善されていますが、申し込みから納車までの期間も定額カルモくんでは課題となっていますね。

そうですね。現在は新車を申し込んだ後、納車までに最大3ヵ月かかってしまうこともあります。世界的な半導体不足による生産遅延など、自社要因だけで解決できない領域もありますが、自社でコントロールできるところについては、技術的アプローチで期間短縮やオペレーション工数の削減を図っています。

――中長期的にはどうでしょうか。

顧客基盤の活用とサービスの拡張が課題になってくると考えています。納車して終わり、ではなく、エンドユーザーにサービスを継続してもらう、オプションサービスをアップセルする仕組みをどう作るか、ですね。

また、定額カルモくんの顧客は、契約年数が11年と非常に長い期間お付き合いを続けていただく方も多いので、そういった方々に対して、カーライフ・アフターサポート領域のサービス展開をしていく可能性を踏まえて、技術領域でどのように貢献していくかを考えていく必要があります。

――そうした技術課題に取り組むにあたって、テックリードにはどんなことを求めていきたいですか。

MDX事業の目指すミッションを、テクノロジー視点でどう実現していくか。技術を用いてどう事業インパクトを生み出していくか。テックリードにはそういった発想を持ってほしいですね。その上で開発責任者やビジネスサイドと対話し、技術主導で現場を引っ張ってもらえるといいなと思っています。

「この技術を応用すると、こんなことができる」みたいな柔軟な発想を持っている人、事業部の目指すミッションを実現するために、率先して新しい技術を導入してくれるような人がいいですね。ナイルには、それを実行するための環境も裁量も十分にありますから。

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